初V直前に佐藤心結が知った“タイへのチャンス” ゴルフは堅実、ごはんは「冒険したい」
◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 事前(16日)◇サイアムCC オールドコース(タイ)◇ 6632 yd(パー72)
昨年10月「スタンレーレディス ホンダ」優勝者の資格で今大会出場権を手にした佐藤心結は「スタンレーの最終日の朝、スタート前のテントで知った」という。“副賞”が決まったのが大会期間中だったようで、ツアー初優勝に思わぬご褒美がついてきた形だった。
海外で米女子ツアーに出場するのは、53位に終わった2023年の「全米女子オープン」以来。「ずっと、これに向けて頑張って調整してきました」。2週前には昨年に続いて2度目のタイ合宿を行い、芝質に慣れるためバンコク付近のコースを回って練習した。「色々な練習ができたので、対応できている部分もあるのかな」と自信を持って臨めそうだ。
日本と異なる芝質に加え、傾斜の強いグリーンをピンポイントで狙うアイアンの精度が求められる。「そうなると、飛ばした方が有利。みなさん飛ぶので、わたしはどちらかというと飛ばない方になる。スピンの効いたボールをしっかり打たないと」。持ち味のアイアンショットを武器に「トップ10を目指して頑張れたら」。練習ラウンドはこの日からで、早速18ホールを回り、ゲームプランを練った。
ゴルフはマネジメントを考え、堅実に行きたいが、一方で「冒険したい」と話すのは海外での食事。「辛い物がダメなので、オーダーするときは“ノースパイシー”って(笑)。冒険したいけど、これからですね」という。
「日本と雰囲気が違うので、楽しみながら自分のプレーをしたい。4日間プレーできるので、実力がしっかりわかる」。予選落ちのない1週間で、2度目の海外の試合を存分に楽しみたい。(タイ・チョンブリ/谷口愛純)