飛躍の予感「メチャクチャします!」 勝みなみは“伸びしろ十分”の今季初戦7位
◇米国女子◇ファウンダーズカップ 最終日(9日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
最終18番、勝みなみに手応えたっぷりの一打が飛び出した。残り117yd、アゲンストの風と読んでPWを握ったセカンドは「打った瞬間からメチャクチャいいなって思って見送ってました」。ピンそばにピタリと絡めるバーディで締めくくった。
17番(パー5)もラフからの難しい寄せが成功してバーディ。16番でも会心のショットで1mの好機を演出したが、パットを外していた。「もう、(気持ちは)3連続でいいよね?」と笑わせるトークからも充実感がにじんだ。
7打差7位から山下美夢有との2サムで回った最終日は、まさに一進一退の展開。2バーディ、2ボギーで折り返して10番はガードバンカーから高さも落としどころも完ぺきな3打目でタップインパー。11番(パー3)の3パットボギーは12番ですぐに取り返したものの、15番(パー3)で再びスコアを落とした。
上がり“3ホール”にたたみかけられたのは、「スイングが小さくなっていた」という気付きを、しっかり肩を回す動きに反映させた結果だ。通算12アンダー7位のフィニッシュが素直にうれしい。3年目となる米ツアーで、初戦トップ10入りは初めて。ブラデントンCCは、昨年「ドライブオン選手権」でプレーして予選落ちしたコースでもあった。「だいぶジャンプアップしたなって思います。去年予選を落ちているコースで『大丈夫かな?』みたいなところもあった。ちょっとビックリというか、いい滑り出しだなって思います」
飛躍のシーズンとなる予感を問われ、食い気味に返して声のトーンを上げた。「メチャクチャします。調子が悪くはないけど、(必ずしも)いいプレーができていない中で、この位置にいられる。もっといいプレーができれば、もっと上に行ける確信が持てたかな」とうなずく。
シード選手ながら東南アジアでの2試合はフィールド入りが厳しく、次は台湾女子ツアー「フォックスコンTLPGAプレイヤーズ選手権」(27日~/オリエントG&CC)に戦いの場を求める。台湾から翌週のアジアシリーズ3戦目「ブルーベイLPGA」(中国・鑑湖ブルーベイGC)に飛び、国内ツアー「Vポイント×SMBC レディス」(3月21日~/千葉・紫CCすみれC)にも出場する予定だ。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)
