10mをガシャン! 渋野日向子は「67」で浮上「しびれるゴルフはやりたくないけど…」
◇米国女子◇ファウンダーズカップ 2日目(7日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6465yd(パー71)
巻き返した2日目の安堵か、あらためてこみ上げる初日の悔しさか、渋野日向子は苦笑いを浮かべた。「しびれるゴルフはやりたくないですけど、初日がアレだったので」。初日に「75」で107位と大きく出遅れ、2日目の「67」で通算イーブンパー。午前組のプレーを終えた時点でカットライン上に滑り込んだ。
気合十分で臨んだ初日はアドレナリンも出た上に“動きすぎる”身体でタイミングを合わせられず、左へのミスや縦距離のズレが目立った。この日も「ショットが良かったかと言われると、そうでもない。まだラッキーな部分が多かったかな。とりあえず最低ラインをクリアした感じのスコアではあるんで、ショットは置いておいて…って感じですかね」と自己評価は渋い。
前日は日没近くにホールアウト。早朝のティオフへ、今季一新したクラブセッティングには何も手を加えず、自らの“間合い”で調整を試みた。「きのうよりはまだ(ミスの)幅が狭かったけど、まだちょっと微妙かな」と言うものの、好感触を残すシーンがあったのも確か。前半6番(パー5)では残り217ydから5Wで2オンに成功。奥ピンの右5mにつけてイーグルチャンスを演出した。「セカンドはすごい良かったと思う。イーグルパットはかすりもせんかったけど…」と笑ったバーディを含めて3ホール連続でスコアを伸ばした。
後半12番でボギーを喫し、目前だったカットラインが再び遠のいた。「あれが大きかった」と言うのは、16番のバーディ。10m超をガシャンと当ててカップにねじ込んだ。「もうちょっと早く入ってくれよって流れではあったんですけど。基本的にラインには乗っていたけど、惜しいなっていうのが多かったんで。『やべ』って思いながら、でもあれは強かったから入ってくれた感じ」。2オン狙いも考えていた17番(パー5)は、58度のウェッジでフルショットできる距離を残して3打目勝負を選択。2連続バーディにつなげた。
「最後、(18番で)もう一個獲っておけば安心して明日に臨めたんですけど。(ホールアウトして)これからはどうしようもないんで。ただ準備するだけです」。小さくない望みを抱いて終われただけでも、価値はある。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)
