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2024年 Qシリーズ
期間:12/05〜12/09 場所:マグノリアグローブGC(アラバマ州)

バーディ締めで滑り込み 下部ツアーを戦った馬場咲希が涙、涙、涙の通過

◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 最終日(10日)◇マグノリアグローブGC クロッシングコース(アラバマ州)◇6664yd(パー72)

ノックし続けたドアが最後の最後に開いた。通過ラインに1打ビハインドで迎えた最終18番。8mのパットがスライスラインを伝う。「入れることしか考えていなかった。『入れ、入れ』と思っていた」。ボールがカップに消えたのを見て、この日、何度目かの涙がこみ上げる。馬場咲希は90ホール目の劇的なバーディで、来季の米ツアー出場資格を獲得した。

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悪天候により順延された前日9日は、前半8番(パー3)までに2つ伸ばして最終ラウンドを持ち越し。上位25人枠のカットライン上、暫定21位で再開したこの日の前半9番で、第2打をピンそば3mにつけながらバーディを奪えず、10番も3mのチャンスを外した。

11番で2mのバーディパットを決め切れず、気落ちしたまま返しの1mがカップに蹴られた。ボギーパットを打つ直前に何度も仕切り直し。「こんなに簡単にボギーを打ったらダメな立場なのに、何をしているんだろう…と」。胸のざわつきを抑え切れず、次のホールのティショットを打つと両手で顔を覆った。

13番(パー5)のバーディで再び通過圏内に入った後、グリーン手前の花道から寄せ切れなかった15番でボギー。16番のバーディパットはカップに蹴られた。プレーの合間にひざを折り、うつむいては懸命に顔を上げる。18番の2打目でまた肩を落とした後、グリーン上でドラマが待っていた。

初挑戦した昨年の最終予選会は62位。ルーキーイヤーで下部エプソンツアーを戦い、年間ポイントレース18位で自動昇格を逃した。孤独な1年を振り返っても、この最終日ほど「こんなにつらいこと、苦しいことはなかった」という。「70」で通算6アンダー。カットラインの上でホールアウトした19歳の感情はもうグチャグチャ…。後続選手のスコア確定を待つ間、一度コースを離れてホテルの自室へ。通過が決まり、「部屋を出る直前までずっと泣いていた」。念願のツアーカードを手にして、ようやく笑えた。

来季の職場を決めたが、滑り込みの24位タイの成績では、来季開幕時の同じ「カテゴリー14」に入る選手の中では、出場優先順位は限りなく低い。「今回のQTでも良い経験をした。(気持ちが)折れかけたところで最後に報われた。通ったからにはやるしかない、頑張るしかない。来年に向けてオフに特訓を積んで、いい形で始まれるように頑張ります」。サバイバルレースは続く。今度はトップツアーがたくましくさせてくれる。(アラバマ州モービル/桂川洋一)

2024年 Qシリーズ 最終日 馬場咲希 ハイライト
2024年 Qシリーズ 最終日 馬場咲希 ハイライト
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2024年 Qシリーズ

  • 2024/12/05~2024/12/09
  • マグノリアグローブGC(アラバマ州)


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