<1年前は…>米ツアー出場権逃した馬場咲希 ルーキーイヤーの主戦場はいずこに?
2024年 Qシリーズ
期間:12/05〜12/09 場所:マグノリアグローブGC(アラバマ州)
「5日間、アンダーパーを」 米下部ツアーからの馬場咲希は1年前のリベンジを
◇米国女子◇Qシリーズ 事前情報(4日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)
プロ1年目で米女子下部エプソンツアーを主戦場にした馬場咲希は、年間ポイントレース(レース・フォー・ザ・カード)を18位で終えた。昇格はかなわず、2年続けて最終予選会にチャンスを見出す。
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昨年の6日間競技は通算5アンダーの62位でフィニッシュ。レギュラーツアーの優先的な出場機会が得られた20位のボーダーラインを上回れず、45位までに付与されるメンバーシップにも手が届かなかった。
1年前と同じように今年も予選会の前週に会場入り。11月27日(金)に渡米し、2日後には使用される2コースともに最初のチェックを終えた。その後も練習ラウンドを繰り返し、開幕前日の4日(水)はクロッシングコースのイン9ホールで調整を完了。今回は5日間90ホール競技に変わったとはいえ、「やっぱり長いので、最後までしっかり集中力を切らさず、あきらめずにプレーできたら」と気を引き締めた。
大多数の大会が3日間で行われるエプソンツアーで18試合に出場し、全体2位の16試合で予選通過を果たした。トップ10入りは5回。「今の技術の足りないところが明確に分かった」と今ある実力を把握した。「あとはメンタル面。ことしはほぼ一人でゴルフをしていたので、去年とは考えることが全然違った」。下部ツアーのキャディは、ほとんどがボランティア。残り距離の計算、風の読み、番手選びも自分で考えてやってきた。
来季の下部ツアーの出場資格を保持しているとはいえ、いち早くレギュラーツアーで戦いたい思いがある。「結構、順位(ポイントランキング)も際どい位置にいたから、自分にプレッシャーをかけてしまう試合も多かったんですけど、そういうところでどういうプレーができるのかが分かった。来年の主戦場を決める5日間なので、学んだことをできれば」
優先的な出場資格となる「カテゴリー14」は今年、最終予選会の25位タイまでに枠が広がった。一方、26位以下ではメンバーシップが付与されない。「(メンバー枠が)狭くなったので、去年よりもロースコアを目指さなきゃいけない。5日間、アンダーパーを出せるように」。成長の証を残したい。(アラバマ州モービル/桂川洋一)