入らなくても「結果論」 西郷真央が毎ホール心がけたこと
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 2日目(22日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72)
後半14番(パー5)はカップになめられ、続く15番はカップ右端に蹴られ…。立て続けにバーディパットを外した西郷真央は、いらだちで表情をゆがめた。50位スタートから3バーディ、1ボギーの「70」で38位に浮上したが、もっとスコアを伸ばせるチャンスはあった。
「今日は傾斜にカップが切られているホールが何ホールかあった。あんまり強めな順回転で打てなくて、ジャストタッチで打つと最後の一筋で切れたりして。それで勝負をかけてしっかり打ったら、一回転(多く転がったり)してという感じだった」とグリーン上で苦戦した。
一方で、前日振るわなかったショットは少しずつ上向いてきた。初日フェアウェイキープ率78.57%(11/14)だったティショットは、この日一度もラフに外さなかった。「前半はアイアンショットに違和感があったんですけど、後半にかけてラインが出せるようになってきた」と安定してグリーンを捉え、徐々にショートゲームに集中を割ける時間は長くなってきた自覚がある。「後半はパッティングに集中できて。自分らしいプレーはできたかな」と復調傾向のショットに表情を明るくした。
グリーン上では気持ちを落ち着かせるために、「自分の思ったところにボールが飛び出してくれたり、思ったスピードを出せていたら、まずは(目標)クリアにしようと毎ホール心がけていた」という。「クリアしても入らないパットが多かったけど、それはもう結果論」と割り切り、フラットな状態を保ち続けた。
終盤17番(パー5)では力強い1Wショットでフェアウェイに置き、グリーン手前からの3打目を1.5mに寄せてバーディ。「ショットの感覚は昨日よりもかなり良くなったので、あす以降も続けていけたら」。残り2日間でさらに磨きをかけていく。(フロリダ州ネープルズ/石井操)