「お金よりトロフィ」全米女子オープン2勝の笹生優花が欲しいもの
2024/11/21 09:49
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(20日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72)
2021年から4年連続で最終戦に笹生優花は進出した。ケガなくシーズンを終えることが目標の一つ。体の痛みを訴えることなく、上位60人のみに絞られたエリートフィールドを迎えられた。
今年は6月「全米女子オープン」で大会2勝目を挙げ、日本人で初のメジャー複数回優勝を成し遂げた。目指してきたツアー2勝目がメジャーだったことは「いい思い出」になった。「今週もいい思い出を作って、色々勉強をして…という感じです」と笹生らしい言葉で意気込みを語る。
今大会は昨年の34位が自己ベスト。開催コースは、前週同じフロリダ開催だったコースと同じで吹き抜ける風がいやらしさを演出する。18番(425yd)では、アゲンストならセカンドショットでウッド系のクラブを手にする選手が多いが、笹生は開幕2日前の練習ラウンドで5Iを握っており、ポテンシャルは高い。
前週は予選落ちしたが、翌日も会場に残ってショットの調整を続けた。今週は優勝賞金400万ドル(約6億2000万円)の高額大会だが「お金よりトロフィの価値が全然上じゃないかな。もちろんお金があれば有難いですけど」。今大会を制すれば年間女王『レース・トゥ・ザCMEグローブ チャンピオン』の称号も、ビッグマネーも手に入る。(フロリダ州ネープルズ/石井操)