「2年214日ぶり」の優勝で来季開幕戦へ ラストチャンスにかける畑岡奈紗
◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(20日)◇ティブロンGC ゴールドコース(フロリダ州)◇6700yd(パー72)
キャップに「ヒルトン・グランドバケーションズ」のロゴがある畑岡奈紗は2022年4月「DIOインプラントLAオープン」のツアー6勝目以降、優勝がない。来季の開幕戦「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(1月30日―2月2日/フロリダ州レイクノナG&CC)に出場できるのは過去2シーズンの優勝者だけ。畑岡がスポンサーの冠大会に出場するには、今週「2年214日ぶり」に勝つしかなく「なんとか出られるように頑張りたい」と覚悟を胸に最終戦に臨む。
開幕3日前の月曜は9ホールを回り、火曜はプロアマで18ホールをプレー。雨雲が空を覆った開幕前日は練習場で最終調整した。1カ月前にフロリダ州を襲ったハリケーンの影響か、同じフロリダ州開催だった前週同様「フェアウェイが軟らかい」と話し、18年から連続出場しているコースの印象を「グリーン周りの芝が伸びているところとそうじゃないところが合ったり、グリーンは所々芝が茶色っぽく、砂っぽいところがある」と語った。
フェアウェイがソフトなら、ランはあまり期待できない。しかも、総距離は昨年より144yd伸びた。7番(395yd)と10番(360yd)はともに40yd、パー5の14番(580yd)は36yd、15番(418yd)は28yd長くなった。
風向き次第ではクラブの番手も変わってくるが「ここ最近ずっと風の中でやってきたので。ハワイ(ロッテ選手権)もそうですし、先週もそこそこ強かったので慣れました。いい準備ができました」と大丈夫と言わんばかりに笑みを浮かべた。
昨年は、21年に続き2度目の2位に終わった。最終日に首位タイから出て、4日連続60台の「69」で回りながら、優勝スコアに3打届かなかったが「去年は一週間通していいゴルフができた。最後勝てなかったのはもちろん悔しかったけど、それ以上に(優勝した)エイミー(・ヤン)がすごく良いプレーをしていた」と、コース攻略に手応えを感じている。
ショットの調子は「月曜日はいまいちしっくりこなかった」と微妙なズレを探りながら調整してきた。2週前の「ロッテ選手権」2日目に「64」を出した時のように、「テクニック的な部分というよりは、ほんのちょっとした姿勢とか力感で変わってくる。先週の週末もちょっと(体が)硬くなっていたかなという部分もあるし」という。出場7度目、絶対に勝ちたい4日間が始まる。(フロリダ州ネープルズ/石井操)