勝みなみは開き直りの“ガッツボギー”で7位 “ご褒美企画”は継続中？

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 3日目（16日）◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd（パー70）

18番で3m強残ったボギーパットを沈めた勝みなみは「67」でホールアウト。首位と4打差の7アンダー7位で最終日を迎える。最終ホールは1Wショットを左に曲げてフェアウェイバンカーに入れ、UTを握った2打目は「越えると思った」あごにつかまって“池ポチャ”した。「最後はね、しっかり自分の思ったところに打って入らなかったらしょうがない―」そう思って打ったパットが入って“ガッツボギー”につなげた。

9番(パー3)から11番まで3連続バーディを獲れたのも、「開き直ってから」だった。1番でバーディ発進、2番から7番(パー5)までは「奪った1つのバーディを守ろう、みたいなゴルフになっちゃって」とスコアを伸ばせずパーが続く。

上位をキープしたい気持ちが空回ったのか、チャンスを決められずに8番でボギーをたたいたところでマインドが変わった。「もうゼロ(イーブン)になっちゃったので、これはもうやるしかないって。とりあえず自分の今できることを、今までできていたんだから、もう全力でやろう」と心を入れ替えた。9番は145ydを9Iで1mにつけ、折り返した10番は8m弱を沈め、11番は5mを入れて3連続バーディとした。

日ごとに変わる風向きと風の強さに加え、グリーンスピードは「すごく速い」状態に仕上がっている。前週まで悩んだパッティングは今週好調だと言い、「芯に当たっている回数が多くて、今週は外れても納得できている」。左右どちらに切れるか微妙なラインでも、思った通りの回転ができていればカップへと消えていった。

現在年間ポイントランクは80位。60位までが出られる次週の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」を目指すには、今週2位以上に入ることが最低条件になる。そのうえで、目標は「3位以内」と絞り過ぎずに1つでも上の順位を狙う。前週「ロッテ選手権」で話した目標達成をすれば「時計購入」は今週も継続中で、「3位以内にしている。もしかしたら終わって5位以内と甘くしちゃうかもしれないけど…時計をご褒美にしているので。それを目指して」と奮起した。(フロリダ州ベルエア／石井操)