2024年 アニカ driven by ゲインブリッジ

練習場に直行した西郷真央 新人賞よりも優先したいショットのスタッツ

2024/11/15 09:30
ルーキー争いはまだ気が抜けない状況

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 初日(14日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)

ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いがかかる西郷真央は5バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「70」で回り、イーブンパーの暫定50位でスタートした。午前7時44分にティオフしたこの日は、プロアマで回った前日よりも午前中はとくに穏やかな風で「ちょっとラッキーかなと思った」とスコアメークに励んだ一方で、思うように打てなかった1Wショットにため息をついた。

1番でバーディを奪ったが、2番以降からティショットのミスに苦戦した。「最初に右のミスが出て、嫌がったら左に行って。最後また右にっていう感じで」と18番のティショットは大きく右方向に出て、セカンドショットは出すだけのボギーとなった。

ティショットで5Wを打つこともあったが、やはり距離的にも1Wショットは求められる

原因は自己分析できているが、「練習場でできても試合でできていない。韓国(BMW女子選手権)の最終日に右に曲げたショットをしてから自分の中でタイミングが合っていない感じで」。プレッシャーがかかる実戦の中での調整が必要になる。「もうちょっと試合を重ねて直したい」と残りラウンド数が少ないだけに修正を急ぐ。

新人賞争いで2位につけるイム・ジンヒ(韓国)の順位によってはまだ逆転される可能性が残っており、少なくとも予選通過はしたいところだが、ショットが不安定なだけに「意識は全然していない」と自分のやるべきことに集中している。スコアを作る上で持ち味であるショットのスタッツを上げることが重要。どれだけ良い状態で最終戦までプレーできるかにフォーカスしている。

今日は決めたいパットが入った

前日に、向上したいポイントとして意識を向けたアイアンショットは好感触を残し、「(悪かった)ティショットの割には良いショットが多かったと思う。そこはいま評価できるし、バーディもちゃんと獲れた」。普段はフラストレーションが溜まりがちなグリーン上も7番で5mの距離を沈めるなど文句はない。「ああいうパットが入ってくれるとティショットが多少悪くても気持ちはリセットできて切り替えてプレーはできる。良いストローク、パッティングでリセットしていたのが良かった」とうなずいた。

2日目に目指すのは「ティショットを気持ちよく打つこと。(パー3を除いた)14ホール全てでフェアウェイをちゃんとヒットできるようにする」。50%(7/14)だったフェアウェイキープ率の向上を誓った。風が舞うだけに、距離的にも1Wでのショットが避けられないホールは多い。真っ先にドライビングレンジへ向かい、1Wを打った。(フロリダ州ベルエア/石井操)

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