2024年 ロッテ選手権

原英莉花は最終予選会を避けたい 心強い相棒と挑むビッグチャンス

2024/11/06 12:41
米ツアーメンバーへ今週はまたとないチャンス

◇米国女子◇ロッテ選手権 事前(5日)◇ホアカレイCC (ハワイ州)◇6303yd(パー72)

滋賀県で行われた日米共催「TOTOジャパンクラシック」を終えたその夜、原英莉花はハワイへ移動してきた。昨年は危ぶむことなくカットラインをクリアし、23位になった大会。前週を除けば米ツアーは8月「スコットランド女子オープン」以来だが、2週前にはフロリダ州で来季出場権を目指して2次予選会(クオリファイイングトーナメント)に臨んでいた。

予選会は初日に出だし4ホールでスコアを3つ落とし、「73」と出遅れた。「もうチーピンがとまらなくて。一番嫌いな球。フェードボールを打っているつもりなので、少しのドロー回転もチーピンに見えていたのかも」。思い描く球を求め、体が右に向きがちにもなった。

推薦を得たことに感謝を込めてプレーに臨む

それでも「嫌い」と話す予選会を乗り越えられたのは、心強い相棒がいたからかもしれない。3つ年上の福井貴子さんにキャディをしてもらい、「ティーチング資格を持っていて、今の自分のクセと向き合うのにいいアドバイスをくれて。コース内でも『今のスイングは悪くないよ』って言ってくれた」と声かけに励まされた。「自分ひとりだったら『今のスイングこうだったのかな』と悩んじゃうけど、そういうポジティブな言葉でちょっとずつ前向きになれた」

原英莉花の出場時間帯のプロアマは雨でキャンセルに

今週優勝すれば、前週の竹田麗央のように12月の最終予選会に臨むことなく米ツアーメンバーになれる。ビッグチャンスとなる一戦も、福井さんにバッグを預ける。

「上位を目指して一週間戦いたいっていう気持ちが強いけど、自分の意図したボールが出ないのが最近続いている」と不安はぬぐえていないが、「(予選会は)何にもない雰囲気。短くなったけど5日間(回るのは)初めてだし、できれば『経験しなくていいなら』っていう感じ。ここで優勝できれば今までもたぶん(優勝)できていたのかなとも思っちゃうけど、自分を信じて戦いたい」と前向きな言葉で締めた。(ハワイ州エワビーチ/石井操)

2024年 ロッテ選手権