「1位じゃないとヤダ」 竹田麗央がこだわる“ドラディス”
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 2日目(1日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇曇り(観衆2473人)
15位で終えた初日の後、竹田麗央はツアーのスタッツを見て、「1位じゃないとヤダ」と思った。ドライビングディスタンス部門で4位の269.5yd。2ホールで計測される平均飛距離の上位3人は米ツアー勢が占めた。
迎えたこの日、計測対象の4番と16番(パー5)では「力が入りやすいので、上半身の力を抜く」ことを意識して飛ばしにかかった。それぞれ打ち上げのホールで280ydと262ydをマークして平均271ydは全体1位。「きょうはしっかり芯に当たりました」と笑った。
満足げに振り返ったロングドライブだけでなく、この日はスコアメークでギャラリーを沸かせた。3Wでの2打目をグリーン右手前に運んだ1番(パー5)でバーディ先行。後半11番までに4つスコアを伸ばし、13番(パー5)では2オンから10mのイーグルパットが決まった。
「16番と18番はパー5なので獲りたかった」と終盤のパー5を取りこぼしてパーとしながら、残り125ydの第2打をPWで奥のピンを攻めこんだ17番で6つ目のバーディ。イエリミ・ノ、西村優菜と並ぶベストスコア「65」で通算10アンダーの4位に浮上した。
日本ツアーの年間女王戴冠への道を走りながら、来季の米ツアー参戦を目指す。共催大会での今季8勝目は新天地のシード獲得に直結し、エントリー済みの12月の最終予選会(アラバマ州マグノリアグローブGC)を回避できる。
「きのうは打ちきれなかったミスがあったので、きょうはしっかりヒットするように心がけた」とパッティングのストロークも改善傾向。「きょうのラウンドはあしたに繋がる。気を引き締めて頑張りたい」と3打差の首位の背中に目をやった。(滋賀県大津市/桂川洋一)