渦中の勝みなみはシード争い「気にしない」 滑り込み共催試合に闘志
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(29日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)
マレーシアでの「メイバンク選手権」ではポイントランキングを上げられなかった。46位で終えた大会の後も81位のまま変わらず、来季のシード獲得となる80位のボーダーラインはまだ上にある。シーズン終盤戦。はた目からは緊張感たっぷりに見えても、勝みなみは「全然、気にしていないです。一生懸命やって、結果は後からついてくればいい」と目の前の試合に力を尽くしている。
日米ツアー共催の今大会も、1週前までは待機選手の立場。ウエーティングのままでも一時帰国して滋賀県に入り、次週の「ロッテ選手権」(ハワイ州ホアカレイCC)への準備を進めるつもりだった。「BMW女子選手権」の韓国を出て、東南アジアに到着してからフィールド入りが決定。周りにはその前まで「絶対大丈夫、95%大丈夫」と言われても不安だったから、滑り込みがうれしかった。
アジアシリーズの最終戦。「ここ3カ月くらい、ショットが良くて、パットが入らない感じが続いている」と現状を説明しつつ、メイバンク選手権では「ショットは良くない日があったけれど、パットはだいぶ良くなったと思った。ちょっと希望が見えてきた」のが収穫だ。傾斜が強い瀬田GCのグリーンは「打たなきゃ届かない」。上りのラインを打ち切れるかが、勝にとっての大きなポイントになる。
大会には2018年から出場。当地で、日本ツアーの資格でプレーした22年大会では第3、最終ラウンドで「67」を並べて8位に入った。「ホームグラウンドというか、母国なので。他のアジアシリーズよりも思いは強いし、やっぱり活躍したい思いはあります。みんなに会えるうれしさもある。パワーをもらえたら」と笑顔いっぱいに意気込んだ。(滋賀県大津市/桂川洋一)