勝みなみに「TOTO」滑り込みの“吉報” 大逆転で最終戦へ残り4試合
◇米国女子◇メイバンク選手権 事前(22日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
前週の韓国・仁川国際空港から今週のマレーシア・クアラルンプール国際空港までのフライトは約6時間半。すっかり慣れた渡米の移動に比べれば半分ほどなのに、勝みなみは「こっちの方が全然長く感じた…」と苦笑する。前週最終日にグッと冷え込んだかと思えば、今度は連日30℃超が当たり前という高温多湿の東南アジア。タフな転戦でも、舞い込んだ吉報がテンションを上げてくれる。
ウエーティング1番手だった次週の日米共催「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・瀬田GC 北コース)について、アンドレア・リーの欠場を受けて繰り上がりが決まったばかり。「ホントに良かったです。親戚とかも、見に来てくれるつもりで、毎日エントリーリストをチェックしてくれていたみたい。ファンの皆さんに会えるのも楽しみ」と声を弾ませる。
今季日本でプレーする最後の機会は、来季シードのボーダーライン80位にわずかに及ばないポイントランキング81位というポジションを考えても大きな意味を持つ。前週はじき出されたばかりの80位(ローレン・ハートラージ)との差は1.522pt。74位フィニッシュで得られる1.6ptより小さな差を気にするよりも、上位60人による最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(11月21日開幕 フロリダ州・ティブロンGCゴールドコース)出場を諦めたくない。
現在60位につけるアリソン・リーとは223.758pt差。一発で逆転するには単独3位(230pt)が必要な大差でも、TOTOが行われる瀬田GCは2年前に8位に入ったコース。最終戦前週の「アニカ driven by ゲインブリッジ」も昨年7位のフロリダ州ペリカンGCが舞台だ。前年大会最終日に上位争いを演じて17位だった当地からきっかけをつかめれば、上向く雰囲気も感じている。
最後に大きく順位を落とした悔しさで一気にかき消されそうになるが、4週前の「ウォルマート NW アーカンソー選手権」も前週も、それまで上位に迫ったプレーがあったことも確か。「上に行けそうな“気配”が出てきただけでも進歩かな、と。ホントにちょっとしたことだと思うので、頑張りたい」と力を込めた。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)