畑岡奈紗は前半“ダボ”にめげず優勝争いへ「攻めのゴルフできた」
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 2日目(28日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
昨年のバーディ数ツアー1位(369個)のアグレッシブさが戻ってきた。畑岡奈紗が「66」とスコアを伸ばして通算9アンダー3位。2018年、21年に優勝を飾った大会で、2022年「DIOインプラント LAオープン」以来のツアー通算7勝目を目指す。
「きのうよりチャンスに着く回数も多かったですし、攻めのゴルフができた」と7バーディを量産。この日はティショットで一度もフェアウェイを外さず、ピンに絡めるショットでスコアを伸ばした。
インスタートの10番で3m、11番(パー3)も2m前後とショットでチャンスを作って連続バーディ。唯一スコアを落とした14番(パー5)だけ「あそこのミスだけは、なんでだったかな」と首をかしげる。フェアウェイから手前のピンを狙った3打目が、「下をくぐった感じがあった」とキャリーでグリーンに届かず手前の池へ。打ち直しの5打目は左足上がりのラフからピンを大きくオーバーし、2パットでダブルボギーを叩いた。
スタートからの連続バーディが振り出しに戻ったが、「ここは伸ばし合いなので、ひとつ、ふたつのボギーはしょうがない」とすぐに気持ちを切り替えられた。15番(パー3)で8Iを振ったティショットを数十センチにつけてバーディ。18番(パー5)はバンカーからの3打目を1mに寄せてバーディを奪い、4ホールで「+2」を帳消しにした。
ショット力に加え、今季試行錯誤が続いたパッティングの好調さも心強い。「前から強めに打つタイプだったので、それができるようになってきた」。思うように入らないパッティングが続く中、徐々にジャストタッチで打つように変わってきた。「浅く読むと、ジャストタッチで打つと浅めに切れてしまう。いまはタッチと自分の読みがやっとあってきた」と、下りのバーディパットもしっかり合わせてカップに沈めていった。
2日間連続「60」台で回るのは、6月のダブルス戦「ダウ選手権」を除けば5月「みずほアメリカズ・オープン」の第2、第3ラウンド以来。「あしたもしっかり伸ばさないといけないのは変わらない」と、残り一日はよりアグレッシブに首位との2打差を追いかける。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)