西村優菜「いつもよりは少しだけ楽しみ」 13ラウンドぶり60台
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 初日(27日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
13番で5つめのバーディを獲っても、キャディとハイタッチを交わす西村優菜の表情はどこか硬い。5バーディ、1ボギー「67」でプレーを終えて、「久しぶりに60台。まずはほっとしています」とやっと肩の力が少し抜けた。
「60」台で回るのは、米ツアーでは7月のメジャー「アムンディ エビアン選手権」最終日「69」以来、13ラウンドぶり。ショットの不調で、エビアン選手権翌週の「Danaオープン」から6試合予選落ちが続いていた。
14位で終えたこの日も、ショットの状態はベストな頃と比べると「30~40%」と評価する。フェアウェイキープ率は100%(13/13)をマークしても、グリーンを狙うショットで首をひねる回数は少なくなかった。
「あまり良いショットを打てていなかったけど、パッティングでカバーができた」と9番で10m、13番で5mを入れてバーディ。パーオンを外したホールもしぶといパーパットを決め切り、「パッティングはほぼ完ぺき」とグリーン上に不安は無かった。
ショットのミスが唯一ボギーにつながったのは17番(パー3)。ピンサイドの右にティショットを外して2オン2パットとし、「左を広く使えるのに。そこはすごく反省点」と終盤のショットのブレが悔やまれた。
「気持ちよく振れたホールもあったので、30~40%はここ最近では多い方かな」と、少しずつ自信を取り戻しつつある。
「上を見てラウンドしたいなとも思いますし、いつもよりは少しだけ楽しみな2日目になるんじゃないかな」。昨年大会では、優勝争いを演じてシーズン最高の3位に入った。良いイメージが残るコースは、自信を取り戻すための後押しになるはずだ。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)