「モジャモジャ」コースで予選通過を 渋野日向子はショット調整をメインに準備
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 事前(26日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
総距離が長く、硬く締まった地面でランが出た先週から一転、今週はウェットなコースでの伸ばし合いになる。「ウェットってことはあんまり飛ばないと思うけど、そこは頑張って振っていけたら」と渋野日向子はアーカンソーで初の決勝ラウンドを目指して戦う。
2022年、23年と出場したがいずれも予選通過は果たせていない。昨年は26位から出た2日目に「72」と1つ落とし、カットラインに一打届かず。8月のメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」以来4試合ぶりの予選落ちだった。
悔しい結果が続いたコースは、「芝がモジャモジャみたいな感じ。あまり良い印象がない」というのが本音。例年バーディ合戦になる3日間大会で、昨年は2日間で8バーディ、4ボギー、1ダブルボギーに留まった。「初日から攻めないと。1番(320yd)とか短いホールもあるので、そういうパー4でチャンスを作れるように頑張ります」と伸ばし合いについていきたい。
ことしは開幕までの4日間、ショットの調整をメインに時間を使った。前週「クローガー・クイーンシティ選手権」を61位で終え、月曜は移動とトレーニング。火曜と水曜は練習に充て、開幕前日のプロアマ1ラウンドで初めてコースを回った。
前週はしびれるパーパットを決めるなどグリーン上の技が光り、久々に投入したピン「シグマ2 アンサー」パターは今週も続投。「グリーンを狙うショットに自信をもって打てたら」と不安が消えなかったショットは、今週4日間の調整を経て「そんなに悪いイメージはないので、あとは試合の感覚かなと思います」と実戦でやりきることが目標になる。
今季は6月「全米女子プロ」7位以降、トップ10にはなかなか食い込めていない。「いままで予選を通っていないので、しっかり3日間戦えるように頑張ります」と、今週のバーディ合戦で悪い流れを断ち切りたい。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)