来季シードまであと何ポイント? 吉田優利は踏ん張りどころの1週間
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 事前(24日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71)
米女子ツアーの2024年シーズンは、11月の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(ティブロンGC ゴールドコース)まで残り8試合となった。来季出場権がかかる「トップ80」争いは佳境。日本勢では同ランク130位の吉田優利、76位の勝みなみにとってここからが正念場になる。年間ポイントレース(レース・トゥ・ザCME)で上位80人に入れば、ツアー出場優先順位の最上位「カテゴリー1」に入り、来季ほとんどの試合に出場可能になる。
今週出場する日本勢8人の現在のランキングは以下の通り。
13位:笹生優花(1154.162pt)
15位:西郷真央(1050.551pt)
42位:畑岡奈紗(695.140pt)
47位:渋野日向子(636.463pt)
66位:西村優菜(436.261pt)
76位:勝みなみ(346.411pt)
96位:稲見萌寧(216.842pt)
130位:吉田優利(96.875pt)
昨年「TOTOクラシック」優勝の稲見は2025年までの出場権を獲得済み。次戦10月10日開幕の「ビュイックLPGA上海」(上海旗忠GC)から4試合続くアジアシリーズは、予選落ちなしで出場人数が年間ポイントランク上位80人前後に限られる。アジアシリーズの出場が厳しい吉田にとっては、今週が来季出場権をかけた大事な一戦になる。
現在80位にいるのはエミリー・ペデルセン(デンマーク)で「326.630pt」。昨年実績では80位のラインはオリビア・コワン(ドイツ)の「382.064pt」、22年はペデルセンの「379.84pt」、21年はブリタニー・リンシコムの「381.28pt」だった。
現在96.875ptの吉田はまず、計380pt以上を目指したい。ポイント配分はメジャーを除いた通常の試合では優勝が500pt、2位320pt、3位230pt… 10位で75ptが与えられるため、約290ptの上積みをするには今週の優勝争いは必須になる。
来季出場権に加え、ポイントランク上位60人が集う最終戦の出場権争いもここからが正念場。現在60位にいるのはルーシー・リーで「500.650pt」。昨年実績で見るなら、西村は今週70pt相当の単独11位以上で大きく前進できそうだ。
西村は昨年、本大会で優勝争いを演じてシーズン自己ベストの3位タイに入り、ランキングを81位から61位へと上げて今シーズンの出場権を手中に収めた。
今週は3日間の“短期決戦”で、歴代優勝者には宮里藍(2012年)、畑岡奈紗(18、21年)と日本勢が名を連ねる。日本勢と好相性の大会で、それぞれのチャンスをつかみたい。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)
<レース・トゥ・ザCMEポイント配分/トップ10>
1位:500pt
2位:320pt
3位:230pt
4位:180pt
5位:145pt
6位:120pt
7位:100pt
8位:90pt
9位:80pt
10位:75pt
※メジャー及びペア戦を除く