2024年 クローガー・クイーンシティ選手権

自信をつけたスライスライン 新人賞かかる西郷真央は残り8試合フル出場へ

2024/09/23 13:56
ルーキー・オブ・ザ・イヤーに向けてスパートをかけたい西郷真央

◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 最終日(22日)◇TPCリバーベンド(オハイオ州)◇6705yd(パー72)

年間ポイントランキング14位で大会を迎えたルーキーが、今週またひとつ自信をつけた。「いままでフックラインのほうが入っていたけど、スライスラインが入ってくれてショットにより集中できた」。西郷真央は6バーディ、3ボギーで週末に「69」を並べ、通算7アンダー39位で今季21戦目を終えた。

3週前の「FM選手権」を19位で終えて一時帰国し、徹底的に練習したのはスライスラインのパッティング。「2mが入らないと、1.5mもちょっと嫌なプレッシャーを感じやすい」。ここまでスライスラインがなかなか決められない課題克服へ2mから3mをひたすら打ち続け、今週はその成果が試合で現れた。

47位で迎えた最終日も、後半2番で3m弱、4番で1.8mのスライスラインを決めてバーディ。「もったいないパットも多かった」とまだ微妙な調整は必要だが、「2番、4番が入ってくれたのが、流れを切らさずできた」と振り返る。

課題のスライスラインをしっかり決められた

この日の課題に挙げたアイアンショットは、朝露の影響によるフライヤーで距離感をアジャストしきれなかったことも大きい。最終日はイン3組目の早朝スタート。「前半は“水フライヤー”で10ydくらいキャリーが大きかった。それもこの順位で回っちゃったから、全部自分の責任」と、3日目までに伸ばせなかったことが悔やまれる。

「初日に出遅れてしまうと、なかなか上位まで顔を出せない」。スタートダッシュの重要性は分かっていても、「FM選手権」は97位、今週も83位からの巻き返しに時間がかかった。次週「ウォルマートNWアーカンソー選手権」は3日間大会のため、より初日のスコアの影響は大きくなる。「ショット自体は日を重ねるにつれて良くなったので、来週引き続きできれば」と臨む次週は好スタートを切りたいところ。

ここから過酷な日程が待ち受ける

現在1位に立つ新人賞(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)争いは、96pt差の2位で追っていたイム・ジンヒ(韓国)が9位で終えたため54pt差に迫られた。今後は、次戦から11月の最終戦「CMEグループツアー選手権」(11月21日~ フロリダ州ティブロンGC)まで残り8試合、休むことなく出場する予定だ。

次戦を終えて1週間のオープンウィークを挟むものの、以降は7週間にわたり中国、韓国、マレーシア、日本、ハワイ、米国本土を巡る過酷な日程。ここから続くタフなスケジュールにも、「気合で、頑張ります」と笑顔で自らを鼓舞した。 (オハイオ州メインビル/谷口愛純)

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