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83位の出遅れからトップに迫る 笹生優花はパー5だけで“14アンダー”

◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 最終日(22日)◇TPCリバーベンド(オハイオ州)◇6705yd(パー72)

19位から出た笹生優花が、7打差からの逆転を予感させる勢いでスコアボードを駆け上がった。1イーグル7バーディ、1ダブルボギーの「65」で、通算16アンダー単独4位。6月に制した「全米女子オープン」以来、今季3度目のトップ10入りを果たした。

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持ち前の飛距離があれば、4ホールあるパー5はほぼ2オンの射程圏内。前半6番は249ydから5Wで2オンに成功してイーグル逃しのバーディ。8番では残り175ydを7Iで2m前後に乗せてイーグルを奪い、通算15アンダーで首位と1打差に迫った。

勢いが止まったのは、この日の難度1位だった9番。それまで全てフェアウェイを捉えていたティショットが「ちょっと左に行った」と左のラフに外した。2打目は「ライがあんまり良くなかったので、いいコンタクトが出来なかった」とグリーンまでわずかに届かず手前の池に。4オン2パットのダブルボギーで、通算13アンダーに後退した。

それでも「最後まで集中力を切らさずにできた」と、後半はボギーなしの3バーディ。パワーだけでなく、12番(パー3)、15番と3m前後の微妙な距離のバーディパットを決めるなど、パッティングもさえた。

最終18番(パー5)はティショットを左に曲げて唯一この日のパー5でとりこぼしたが、4日間で見れば2日目に2イーグルを奪うなど、パー5だけで14アンダー(3イーグル、9バーディ、1ボギー)をマーク。今季パー5のスコア「4.55」でツアー5位につける持ち味を生かし、初日83位の出遅れから上位に食い込んだ。

「全体的に安定していて、パターも入ってくれた。久しぶりに予選を通過しましたし、良い思い出になったかな」と振り返る。

次週27日(金)に開幕する「ウォルマート NW アーカンソー選手権」(アーカンソー州ピナクルCC )は、昨年の優勝スコアが通算19アンダーと短期決戦での伸ばし合いになる。「シーズンを通して楽しみな試合でもある」という3日間大会に弾みをつけて臨む。(オハイオ州メインビル/谷口愛純)

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