4試合ぶりの4日間は「長いな~、良い意味で」 渋野日向子は最終日の奮起誓う
◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 3日目(21日)◇TPCリバーベンド(オハイオ州)◇6705yd(パー72)
ラウンドを振り返ると「もったいない」という言葉が何度も口をつく。渋野日向子は3バーディ、2ボギーの「71」で終え、52位から通算3アンダーの58位に後退。「すごく良い流れで来ていたので、このスコアで終えてしまうのはすごくもったいない」。2連続バーディから始まったこの日は、獲りきれなかったチャンスが何個もあった。
インスタートの出だし10番で4mを決め、11番(パー5)は長いイーグルパットを惜しくも外して連続バーディ。12番(パー3)もチャンスにつけたが、カップ手前で切れて入らず、ここで流れを止められた。
「微妙なパーパットが打ちきれているので、そこはプラスにとらえかったけど、バーディパットが入ってくれなかった」。パッティングのフィーリングは良いのに、それがスコアにつながらない。もどかしさが募る中でも、12番からの11ホールは我慢強くパーを重ねた。グリーンを外した14番では2m弱のパーパットを沈め、17番も約7mを入れてパーセーブ。「ティショットが左のバンカーに入っちゃって、3打目勝負に。結果的にはパット勝負になったので、入ってくれて良かった」とグリーン上で粘った。
スコアが動かないなか、後半5番(パー3)でボギーが先に来ても集中力を切らさない。7番(パー3)はピンに絡めるショットでバーディを奪い、2打目を池に入れた最終9番も4打目を寄せてボギーでフィニッシュ。「池に入れてしまったので、なんとかボギーで抑えられて良かった」と安どした。
大きく崩れなかったことは評価できるが、攻めの姿勢を貫きたかった決勝ラウンドで伸ばせなかったことが悔やまれる。4ホールあるパー5も、バーディが獲れたのは11番だけ。「ティショットが曲がった分、攻めきれなかった」と振り返った。
再び「もったいない」と繰り返した悔しさを、残り一日への原動力にしたいところ。「もう一日ありますね。長いな~と、良い意味で思う」。4日間を戦うのは7月「CPKC女子オープン」以来、日米ツアーを合わせて4試合ぶりだ。「あしたは、悔いが“少なめ”で終われるように頑張りたい」と切り替えた。(オハイオ州メインビル/谷口愛純)