“片手片足打ち”も「もったいないダボ」 西郷真央が苦戦した練習日との差
◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 初日(19日)◇TPCリバーベンド(オハイオ州)◇6705yd(パー72)
練習日にはクラブに泥が付くほどウェットだったフェアウェイは、時間が経って驚くほどランが出た。「下の“緩さ”の感覚がきのうまでと違って、セカンドの番手も全然違った」と西郷真央は振り返る。ボールストライキングで今季4位につけるショットメーカーが、この日は苦戦を強いられた。
5バーディ、2ボギー2ダブルボギー「73」で83位。難しいホールが続くインコースの前半で11番から連続バーディを奪ったが、14番のダブルボギーから流れを取り戻せなかった。
ティショットをフェアウェイに置いた14番は、セカンドショットがガードバンカー縁のラフに着弾。右足をバンカーに入れて構えようとしたが、「両手だと(アドレスが)ちょっと届かなかった」と左手を放して素振りを数回。左足にもほとんど体重をかけない状態での片手打ちで、グリーンエッジのカラーまで運んだ。
「あれ自体はすごくうまくできたけど、セカンドカットとの境目でパターのヘッドが入らなかった」と、4打目がショートして3パットのダブルボギーをたたいた。
「もったいないダボから、一歩戻してもったいないボギーを連発してしまった」と16番(パー3)でバーディを獲ったが17番から連続ボギー。後半に入って2バーディを奪ったが、最終9番はティショットが跳ねて左の池に入り、ドロップした3打目はグリーンをオーバー。カラーからパターで打った4打目も寄らず、再びダブルボギーで1オーバーまで後退した。
ショットの距離感に苦戦したが、後半に入って徐々にアジャストできた感覚はある。直近の8月「FM選手権」も、97位発進から2日目「67」と盛り返して最終日19位まで順位を上げた。
「予選落ちがある大会は、気を引き締めないといけない」と、2日目の巻き返しを目指す。(オハイオ州メインビル/谷口愛純)