畑岡奈紗に復調の兆し「バーディがたくさんとれて良かった」
◇米国女子◇FM選手権 初日(29日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598yd(パー72)
前半のインはバーディ後にボギーが来る流れでパープレーに終わったが、後半で2つ伸ばした。5バーディ、3ボギーの暫定10位で終えた一日を、畑岡奈紗は中継局WOWOWのインタビューで「バーディがたくさんとれて良かった」と振り返った。
スコットランドのセントアンドリュース開催だった前週のメジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英女子)から米本土へ。吹きさらしでフラットなリンクスから、木々やラフにフェアウェイがセパレートされ、アップダウンもあるコースへ。「練習ラウンドはハーフずつしか回れなかったんですが、グリーンが硬くて、速いし、すごく攻めがいのあるコース。グリーンの手前から攻めることを心がけたました」と気を抜くことなくプレーした。
今季のメジャー5試合を5年ぶりに1試合もトップ10がなく終えた。シーズン全体でも出場17試合(ダブルス戦を除く)でトップ10は3月「HSBC女子世界選手権」(3位)を最後に約半年も遠ざかる。ここまでのトップ10が2回だけ、ポイントランキング40位はいずれも、米ツアー参戦2年目の2018年以降で最も悪いデータだ。
この日はフェアウェイキープが100%。「アイアンショットも狙ったところに打てるようになってきました」。全英女子で連日30パットを超えて苦しみ抜いたグリーンも「パッティングがだいぶストレスなくできるようになってきました」という。
シーズン残り10試合。日本女子の米ツアー第一人者が目指すものは優勝しかない。「意外と風が吹いていたけど、明日も(グリーンで)いいところにつけていきたいです」。首位とは2打差。低迷が続いた畑岡にようやく反撃の機会が訪れつつある。