2024年 AIG女子オープン(全英女子)

聖地で濃密な一週間 佐久間朱莉「日本で1年やっても足りないんじゃ…」

2024/08/26 14:31
「セントアンドリュースのわなにはまった」

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(25日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)

メジャー初出場の佐久間朱莉にとって、タフなサンデーバックナインとなった。6番までの3バーディ先行から、9番以降の10ホールで5ボギー1ダブルボギー。14番(パー5)からは3連続ボギーを喫した。「後半はすっごいタフで、もうセントアンドリュースのわなにハマっちゃったなって」と苦笑しながら振り返った。

これまでの3日間と違い、縦方向の風が吹いた。折り返してからは右からアゲンストの強風にさらされ、「8番とか7番アイアンで(セカンドを)打っていたホールでスプーン(3W)とか握っていたので。全然コースが違うなって」。長い番手で何とかグリーンに近づけても、そこからしのぎ切れずにスコアを落とした。

風の中、ショットのリズムを崩さずにできた実感はある。一方でアイアンを使った転がしのアプローチなど、グリーン周りで使う機会が少なかった引き出しを求められた。「イメージ力が、もうちょっと足りないんじゃないかな」。裏を返せば、経験したからこそ必要なスキルを思い描くことができる。

濃密な一週間を過ごした

ゴルフの聖地・セントアンドリュースで過ごした、短くも濃密な日々。「ホントにこの一週間は、日本で1年やっても足りないんじゃないかってくらい、いろんなことが学べた。正直、(日本で)勝てていないのに(メジャーに)来ていいのかなと思っていたんですけど、迷わずに来て良かったと思います」。通算7オーバー60位と悔しい結果でも、声のトーンは自然と上がった。

休む間もなく日本での戦いへ

来季以降、米本土のメジャーに挑むモチベーションもさらに大きくなった。「でもやっぱり、メジャーに出るためには日本で頑張らないと」。30日開幕の国内ツアー「ゴルフ5レディス」(岐阜・GOLF5カントリーみずなみC)にも出場予定で、師匠のジャンボこと尾崎将司へのメジャー挑戦報告はしばらくお預けになる見込みだ。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)

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