ノーボギー締めの勝みなみ 来季メジャーへ「“三”から出直す」
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(25日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)
最終ラウンドでノーボギーは大里桃子、リン・グラント(スウェーデン)、そして勝みなみの3人だけ。「71」で通算3オーバー29位フィニッシュとなった勝は「きょうが一番まとまったゴルフができてはいたけど、一番悔しい1日だったかな」と振り返った。
スコアを落とす場面はなかったものの、バーディも1個にとどまった。ティショットが入れてはいけないエリアにつかまるシーンはなく、3m以内のチャンスも4回ほどあったという。「でも、それを全部外しちゃって」。前半から流れに乗り切れず、後半は徐々に耐えるゴルフになった。
「もうちょっとやれたかな」と悔しそうに言った4日間を戦い、今季メジャーは終了。6月「全米女子オープン」は出られなかったが、4月「シェブロン選手権」での9位を含め、出場した4試合は全て予選を通過した。「メジャーで予選を通るのは自分的に結構うれしい。でも、やっぱりもっと上位で戦いたい気持ちがある。ちょっと来年、また出直してきたいと思います。『一』からは出たくないから、『三』くらいから(笑)」。積み上げた経験は大事にして再びの挑戦を見据える。
次週米本土での「FMグローバル選手権」(マサチューセッツ州TPCボストン)を終えた時点のポイントランキングを基準にして、秋のアジアシリーズ出場可否が決まる。韓国での「BMW女子選手権」、マレーシアでの「メイバンク選手権」は米ツアーの出場枠が「68」ある。一方で日米共催の「TOTOジャパンクラシック」は昨年米ツアーからの出場が「43」と“狭き門”だった。
「少しでも上位に行って、やっぱり優勝したいって気持ちはあるので、そこを目指して」。上だけを見て、現在のポイントランク72位から浮上を誓った。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)