岩井明愛がメジャー自己最高7位「ぜいたく言えば、優勝争いをしてみたかった」
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(25日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)
岩井明愛が7月「アムンディ エビアン選手権」の10位を上回ってメジャー自己ベストとなる7位に食い込んだ。27位から5バーディ、2ボギーの「69」で回って順位を上げ、メジャー2大会連続のトップ10入り。「でもやっぱり、ぜいたくを言えば、もったいないところもあって。もうちょっと優勝争いをしてみたかったなって思いますね」と貪欲に言った。
序盤から風が吹き、時折雨も降る悪条件。「きょうが一番タフな一日だったけど、パターが(今週)一番良かった」。前半4番から3連続バーディを先行すると、8番(パー3)から2連続ボギー直後の10番でバーディを奪い返した。シビアなパーパットを沈める場面もあり、粘り強くスコアメークした。
右からアゲンスト気味の強風が吹きつけるバックナインは特に打ちづらいシチュエーションながら、ボギーを1個もたたかなかった。セカンドが傾斜でこぼれ、バンカー越えのアプローチを残した17番も、ピンに向かって下り始める絶妙な場所に落としてパーセーブ。「あれ、すっごいラッキーだったんです」と笑う。一見、左足下がりのスタンスを取っているようで、ボールのライはわずかに左上がりで上げやすくなっていたという。
この17番を含め、最も警戒するべきバンカーには一度もつかまることなく18ホールを駆け抜けた。全英女子では畑岡奈紗と並ぶ11位だった昨年に続き、今回も西郷真央とともに日本勢最上位でのフィニッシュとなった。
「このセントアンドリュースで最後にアンダーで終われたのは、かなり自信になる。きょうはちょっと緊張しちゃった自分もいて。たくさん優勝争いを経験して、いずれ(海外でも)トップ選手になれたらいいかなと思います」。ワールドワイドな活躍を目指し、まずは主戦場の日本ツアーでさらなる飛躍を誓った。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)