日本勢は古江彩佳と2人だけ 岩井明愛が今季メジャー全試合で予選突破

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン（全英女子） 2日目（23日）◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd（パー72）

岩井明愛が5バーディ、3ボギーの「70」で回り、通算イーブンパー21位に順位を上げて決勝ラウンドへ進んだ。初めて年間5試合全てスポット参戦したメジャーで、いずれも予選通過。日本勢では古江彩佳と2人だけだ。

午前7時のトップスタートで10番からティオフ。冷たい雨が降っていたものの、風が穏やかなコンディションを味方につけてスコアを伸ばした。グリーンを外したのは、わずか2ホール。「ショットはそんなについていたわけじゃないんですけど、6mくらいとかが入ってくれたので助かりました」。強風を考慮してメジャーとしては遅めに設定されたグリーンスピードにしっかりアジャスト。シンプルなラインが多かったこともあり、思い切って打つことができたとうなずく。

メジャー5試合とも予選を通過したことで充実感とともに、さらなるモチベーションが湧き上がる。「素直にうれしいっていう気持ちと、通っただけじゃなく、やっぱり優勝争いしてみたいっていうのもありますね」。全英女子では昨年、畑岡奈紗とともに日本勢最上位の11位に入り、今年7月「アムンディ エビアン選手権」でも初日75位からトップ10に食い込む追い込みを見せた。さらに上を目指す週末へ力を込める。

岩井、古江と同様に今季メジャーで予選落ちがなかった山下美夢有と渋野日向子は決勝に進めなかった。4位だった「パリ五輪」から中1週で臨んだ山下は初日79位と出遅れ、この日1バーディにとどまって「77」と崩れた。

3年連続3度目の全英女子で初めて週末に残れず、今季日米ツアー19試合目で初の予選落ち。2週後の国内メジャー「ソニー日本女子プロ選手権」（沖縄・かねひで喜瀬CC）にエントリーしている。（スコットランド・セントアンドリュース／亀山泰宏）