セントアンドリュースのシーフードは日本に匹敵? 小祝さくらが初全英でうれしい発見
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(22日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)
全英女子初出場の小祝さくらが1アンダー「71」で、首位と4打差の12位と好発進を決めた。後半11番(パー3)を終えた時点では2オーバーだったが、風が穏やかになってきた終盤にかけて奪った3バーディでアンダーパーへ。「プレーのしやすさが全然変わった。そこでしっかり伸ばすことができた」とうなずいた。
「(風が強かった)午前中にインコースだったら、また変わっていたかも」と謙遜(けんそん)しつつ、より難しいと警戒していたインコースでスコアを伸ばすプレー。13番は9Iのセカンドを奥6mにつけて獲ると、2オンを狙った14番(パー5)は手前から50ydほどを寄せて2連続。16番もウェッジショットを3mに絡めた。
世界ランキング上位者として早々に出場権を得たことでスケジュールを立てやすくなり、初めての英国が“聖地”セントアンドリュースになった。「想像以上に街並みやゴルフ場の雰囲気が良くて。最初は圧倒されました」とほほ笑む。
開幕前には仲のいい勝みなみとともに、小祝が選んだシーフードレストランへ食事に出かけた。「(ネットの)レビューや写真を見て決めました。メッチャおいしかったです」。楽しみにしていた本場のフィッシュアンドチップスは「結構“衣”が多くて…」と大満足とはいかなかったものの、ホタテのグリルなど海鮮メニューが絶品だったとか。「サーモンとか、魚は意外と日本並みにおいしい」と見知らぬ土地でうれしい発見があった。
同週開催の国内ツアー「ニトリレディス」を欠場しての参戦。ホステスプロとして北海道の試合を盛り上げることはかなわなかったが、日本を代表する選手として大舞台での活躍も多くの人が待っているところ。
「来たからには、本当にいいゴルフをして帰りたいなっていうのがある。まずは初日を終えて、あした(2日目のティオフ)もすぐ来るので、頑張るだけかなと思います」。静かな意気込みとともに、ホールアウトから約12時間後の早朝スタートを見据えた。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)