2024年 AIG女子オープン(全英女子)

34度目の悲願挑戦は“割り切って” 畑岡奈紗「もちろん、勝つことを目標に」

2024/08/21 07:04
34回目のメジャーに臨む

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(20日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72)

悲願のメジャータイトルへの挑戦は今回で34回目。畑岡奈紗は「もちろん、勝つことを目標に来ていますし、それを目指して」と改めて口にする。

セントアンドリュース オールドコースは2018年にプライベートでプレーしたことがある。5番(パー5)のグリーンは縦幅がちょうど100ydもあるなど、グリーンが広大なホールも多く、ピン位置も予測が立てづらい。参考になればと2022年の男子メジャー「全英オープン」4日間のホールロケーションを入手して会場入りするなど、いつものように準備は着々と。ただ、メンタル面では変化もある。

ただでさえ気合の入るメジャーだが…

「割り切って、シンプルにやるって、この2週間は決めているので。それをやるしかない」。ただでさえ気合が入るメジャーが、今回はゴルフの聖地で行われる。「パリ五輪」の日本代表争いの最終戦だった6月「全米女子プロ」ではメジャー14試合ぶりの予選落ち。7月「アムンディ エビアン選手権」でも4日間を戦うことができなかった。

それでも、さまざまな状況を想定する

味わった悔しさをぶつけるようでいて、「ああいう経験があったからこそ、割り切ってプレーしないと。特にこういうところでは難しくなってしまうと思うので、とにかく目の前のボールに集中してできれば」。吹きつける強風、目まぐるしく変わる天候といった運不運の要素も絡むリンクスでのプレー。気合を入れるあまり、心の揺れ動きが大きくなるのは避けたいと強調する。

こんなシチュエーションも想像力を働かせて

開幕前日の調整も割り切って行うつもり。ここまで1.5ラウンドを消化し、21日(水)もフロントナインに予約を入れているが、体調と相談して最終決定する。前週「スコットランド女子オープン」も風雨の中でプレーして疲労が蓄積した。この2週間は連日気温が上がらず、不安のある首や腰にも細心の注意を払う必要がある。

「ガツガツ練習するというよりは、これからしっかり4日間を戦い切れるエナジーを残しておかないと。それも“準備”だと思うので」。冷静な口ぶりで思考を巡らせた。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)

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