上位争いのはずが1ホールで一変 勝みなみは痛恨“トリ”乗り越え週末へ
2024/08/17 13:43
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 2日目(16日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6563yd(パー72)
折り返しの18番(パー5)、フォローの風に乗った勝みなみの1Wショットは「自分でもビックリした」ほど飛んでいた。しっかり2オンを狙える距離でグリーン奥の“受けている”土手に運び、パターで寄せてバーディ。16番のボギー先行を取り返し、通算1アンダーと上位争いをうかがう位置で後半に入った。
安定していたゴルフが一変したのは3番(パー5)。UTでの2打目を左のブッシュに突っ込むと、3打目が飛びすぎてクリーク(小川)へ。まさかのトリプルボギーをたたくと、続く4番(パー3)でもボギーが重なった。
一気に背後のカットラインが気になる位置まで後退したが、「ちょっと気持ちが追いついてなかったんですけど、『これじゃいかんな』と。落ちたら落ちたでしょうがないと切り替えました」。ズルズルと崩しそうなところから辛抱強くパーを並べ、3オーバー45位で予選を通過した。
ホールアウトは日没間近の午後8時50分でも、少し声が弾む。「来週出られることがうれしいので」。世界ランキングによる繰り下がりで次週のメジャー「AIG女子オープン」(全英女子)の出場権獲得が決まったのは前日15日の夜。週明け19日の予選会に回るタフなスケジュールを覚悟していただけに喜びも大きい。
「ひとつでも多くバーディを獲って、ひとつでも上位に行けるように。(秋の)アジアシリーズに出るためにポイントを獲れるように」。モチベーション高く週末のプレーに臨む。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)