2024年 パリ五輪

池ポチャから“ナイスパー” 山下美夢有がメダル圏内と1打差発進「五輪は違った雰囲気」

2024/08/08 01:44
山下美夢有オリンピック初出場で上々のスタート

◇パリ五輪 女子 初日(7日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇6374yd(パー72)

山下美夢有は初出場となるオリンピックの舞台で「いつもの試合とは違った雰囲気を感じた」と振り返る。日本の国旗を手に声援を送ってくれるギャラリーが目立つあたり、メジャーともひと味違う空気の理由。「それがすごく力になってうれしかった」と笑顔で感謝する。

前日の練習では硬く仕上がってなかなかボールを止められなかったグリーンが、水をまいた影響もあって一気に軟らかくなった。一変したコースコンディションにも冷静に対処してチャンスメークし、1アンダーで迎えた折り返しの9番(パー5)で大ピンチが訪れた。

ギャラリーの声援を力に変えてプレー

1Wショットを左の池に落とすミス。それでも、立て直しが完ぺきだった。ドロップする場所が少し左下がりのライとなる中、3打目をアイアンで刻んで85ydを残し、ウェッジで2m弱に絡めた。シビアなパーパットも真ん中から沈め、「あのホールはマネジメント通りというか、思っていた感じで打てて、しっかりパーが獲れた」とうなずくプレーだった。

気を良くして入った後半、再三の好機を仕留めきれなかったのが少し悔しい。タッチが合っていた印象がある一方、カップをひと筋それるシーンもあり、「なかなかパットが決まらずっていう感じでした」と話す。

ミスもあったが、フェアウェイキープ率78.57%(11/14)はフィールド2位タイ

最終18番(パー5)は浮島グリーンの右手前ピン。セカンドを刻んで3打目勝負でも、池が気になる中途半端な距離を残す。近くて広い左サイドに2オンしたが、30m近いイーグルトライが右に流されて3パットのパーで終えた。

「71」で1アンダー7位発進。ひとつ前の組で大歓声を浴びながらスコアを伸ばした開催国フランスのセリーヌ・ブティエは7アンダーと抜け出したものの、2位とは3打差、メダル圏内の3位タイとは1ストロークしか離れていない。

メダルを狙う4日間

「まだ何があるか分からないので、一打一打集中して、しっかりコースマネジメントをしてやるだけかな」。4日間トータルのメダル争いを見据えた。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)

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