4連続ボギー締めでハーフ“41” 畑岡奈紗は痛恨の出遅れ「変な動きが出てしまった」
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日(20日)◇サハリーCC(ワシントン州)◇6731yd(パー72)
悲願のメジャー初優勝を目指す畑岡奈紗が5オーバー「77」と出遅れを喫した。よりタフなインコースの前半をパープレー。3打目のショートアイアンをピンに絡めた18番(パー5)のバーディで折り返したが、後半にハーフ「41」と失速した。4連続ボギーでのフィニッシュに「前半も(ショットで)しっくりは来ていなかったですけど、何とかうまく変な動きを抑えられていた。後半、ちょっとそれが出てしまった」と唇をかんだ。
1番で2m強のバーディパットが右を抜けると、4番でトラブルに見舞われた。ティショットがフェアウェイ右サイド、1本だけそびえる木に当たって真下のラフにポトリ。転がして花道を通す選択肢もある中、「グリーンにキャリーさせようと思った」という果敢なセカンドはラフで引っかかって左手前のガードバンカーに落ちた。
バンカーから30yd近い3打目も「ちょっと手を出してしまった」。ボールとクリーンにコンタクトする形となり、奥のラフまで飛んで5オン1パットのダブルボギー。直後の5番(パー3)でバーディを取り返したが、ショットが乱れたパー5の6番から4連続ボギーと悪い流れを断ち切れなかった。
フェアウェイキープ率自体は71.42%(10/14)と悪くない数字でも、左右に並ぶ高い木が厄介な林間コース。外しどころを間違えれば、ボギーまで直結する。
2021年の全米女子プロでの予選落ちを最後にメジャーでは13試合連続で4日間を戦っている。「前半から、もう少し伸ばせる展開にできれば良かった。グリーンにさえ乗せられれば、パッティングはそこまで悪くないと思う。とにかくバーディチャンスをたくさん作っていけるように」。タフなセッティング、午後組でのプレー…。全てを跳ね返すビッグスコアが求められる。(ワシントン州サマミッシュ/亀山泰宏)