2024年 全米女子プロ

打つ直前にギャラリーが倒れ…山下美夢有は不運なボギー締めもアンダーパー

2024/06/21 06:36
山下美夢有は初出場の「全米女子プロ」で上々のスタート

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日(20日)◇サハリーCC(ワシントン州)◇6731yd(パー72)

2アンダーと暫定首位に並んだ状態で迎えた最終9番(パー3)、3人目の山下美夢有が1打目を打とうとした瞬間にティイングエリア近くのギャラリーが倒れた。地面で後頭部を打った様子もあり、一時騒然。介抱するため5分ほどプレーを止めてからの再開となった。

「ビックリしました」と振り返ったものの、「(打ちづらさは)そうでもなかった」。アクシデントにも心を乱さず、手前15m近い距離からの3パットボギーフィニッシュでも1アンダー「71」にまとめた。6バーディ、5ボギーと出入りの激しい内容になったことを悔しがった上で「考えながらプレーできたので、すごく楽しかった」。海外メジャーでの好スタートに充実感もにじんだ。

タイトな林間コースでフェアウェイキープ失敗は4ホールにとどめた

前半11番(パー5)でバーディ先行。14番から2連続ボギーを喫した直後、8mほどを流し込むバーディを奪った。折り返して1番からの2連続バーディで加速。4番のセカンドは片手を離しながら、4m強のチャンスにつけて獲った。「ちょっと左につかまってしまって、段の手前やろうなと思っていたんですけど、意外と前に跳ねてくれた。ラッキーでした」

6バーディにもディフェンス面の課題に目を向ける

タフなメジャーセッティングでしっかりバーディを重ねているプレーにも「難しい設定なので、攻め切れない部分がやっぱりある。ショートゲームでカバーしないといけない」とディフェンス面の課題を口にした。パーオン率は66.67%(12/18)だった中で「3打目のアプローチがあんまり寄っていなかった。そこを寄せきれていれば、(もっと)パーを獲れた。その辺の距離感が合っていなかった」。タフなコースだからこそ、ボギーをいかに減らしていけるか。日本同様にスキのないプレーを自らに求める。

逆転での「パリ五輪」出場もかかる

8月「パリ五輪」の日本代表入りを争う古江彩佳とは同じスコアでのスタート。「何とかアンダーパーで回れたことは良かった。まずはしっかり2日間アンダーパーを目指して、目の前の一打一打に集中して頑張りたい」と表情を引き締めた。(ワシントン州サマミッシュ/亀山泰宏)

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