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バーディ必須の18番で「あれ以上ないショット」 西郷真央が“痛み”に耐えて滑り込み

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 2日目(14日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

西郷真央はカットラインに1打及ばないポジションで最終18番(パー5)を迎えた。午前組のプレーとはいえ、伸ばし合いのコースでボーダーラインが下がってくることは考えづらい。バーディ必須の状況で、ティショットは左ラフまで突き抜けた。

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エッジまでは220ydほど。左からせり出す木の“すれすれ”を狙った4UTのセカンドはグリーン右端にかじりついた。「あれ以上ないくらいのショットだったかな」とうなずく一打から、2パットのバーディにつなげて「68」で通算2アンダー。決勝ラウンドに滑り込んだ。

初日107位の出遅れから、この日の序盤もグリーン上でため息をつきたくなるような展開。打っても打っても、バーディパットがカップに消えてくれない。「18ホールを通して、ずっとショットがいいことは難しい。(だからこそ)どれだけパターが入らなくても、18ホール全部ショットが良かったって胸を張って言えるようなショットを打ち続けたいと思っていた」。ショットメーカーとしてのプライドを一打一打に詰め込み、辛抱強くチャンスメークした。

18ホールを回った開幕前日のプロアマ戦で症状が出たという、背中から右肩にかけての痛みを気にする様子を見せながらのラウンドでもあった。「逆に順位を気にせず、自分のこの身体の状態でできる範囲でやる意識が結果にもつながったのかな」

必死のガマンは後半14番(パー5)で報われた。先週から試合で使うように心掛けているフェードボールを左からの風にぶつけるように打った5Wのセカンドが「今日イチのショット」となり、ピンそばに2オン。会心のイーグルで一気にアンダーパーに飛び込み、18番のフィニッシュにつながった。

まずはしっかり身体のケアを行い、コンディションを整えて残り2日間に臨む。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

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