目の当たりにした古江彩佳のチャージ 西郷真央「自分の問題も間違いなくある」
◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 事前(12日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)
前週「ショップライトクラシック」最終日、西郷真央と古江彩佳のスタート位置は同じだった。ともに3打差7位から出たが、「65」で1打差2位フィニッシュだった古江に対し、自身は「71」と伸ばせず21位まで後退して終えた。
初日、2日目と伸ばしきれない中でも辛抱強くプレーして迎えた最終日は「さらにパターが入らなくて、フラストレーションどころじゃないくらいのフラストレーション。ちょっと不完全燃焼でした」。苦笑気味に振り返りながら、ため込んだ感情がにじむ。
前週は難しいポアナ芝のグリーンで、そもそもコースコンディション自体も良好とは言いづらい状況だった。“言い訳”の材料はあっても、西郷は自分に厳しく首を横に振る。「結果として入らなかったことがもちろん全てではありますけど、全員が“入らない”環境じゃなかった。みんなが同じ状況で、一緒に回った古江さんだったり、同じようなところにつけていて、あれだけのスコアの差が生まれちゃう。やっぱり、打っている自分の技術の問題も、間違いなくあるのかなって」
今季平均パット数「30.18」は部門別98位。ルーキーシーズンの課題となっているグリーン上で改めて自問自答した。狙ったところに打ち出すことはできている。ただ、ターゲットに向かって真っすぐ打つことにとらわれ、ラインに対してタッチを合わせられていないのではないか…。
「合わせるべき距離感にフォーカスできていなかった。(ターゲットに打ち出すだけでなく)カップに入れるイメージで、どの強さまでで打つのかっていうことを具体的に決めて打つことが大事なのかな」。週が明けての練習で自分なりにヒントを見つけた。
日本ツアー時代を振り返れば、「基本的に50㎝オーバーくらいまでの強さで打つことが大体だった」。タッチで強弱の“幅”を求められる場面は少なかったという。「今週気づいたことが数字としてもう少し表れてくれたら、自信にもつながって、さらに違う課題に取り組める」。やるべきことが増えるのは、進化の過程にいるからだ。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)