2024年 ショップライトLPGA

センターをベントネックに 逆手は順手に 畑岡奈紗は「気分転換」大成功

2024/06/08 10:00
畑岡奈紗が首位と4打差の好発進。最終9番でパーパットを沈めた

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシック by Acer 初日(7日)◇シービュー ベイコース(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

バーディ合戦の展開で、畑岡奈紗はパーセーブに小さくガッツポーズをつくった。後半7番(パー3)、グリーン右からの2打目は草むら近くのラフ、左足下りのライ、ピンまでは15ydほどのバンカー越え。ボギー必至の状況といえた。

ウェッジで砲台グリーンの壁にクッションさせ、ボールはカップの向こう3mへ。「寄せに行くというか、とにかく一回グリーンに乗せて…という感じだった」。精一杯のチップショットは、下りのパットを見事にねじ込んだことで、ナイスアプローチの価値を上げた。「やっぱり3、4mくらいのパットが決まってくれると、それ以降のプレーにも良い影響がある」。7バーディ、 1ボギーの「65」。6アンダー4位発進はグリーン上の良いリズムが導いた。

大西洋が近いコース

今シーズン、畑岡は長らくパッティングに悩んできた。気分転換の意味を込めて今週、ジュニア時代から愛用してきたセンターシャフトモデルから、ベントネックのパターにスイッチした。さらにグリップの握り方も普段の逆手(クロスハンド=右打ちの場合、左手がヘッド側)から順手に変えた。出だし10番で5mを決めたのをきっかけに最初の3連続バーディ。後半2番で唯一のボギーをたたいた直後、3番(パー5)から再び3連続で伸ばした。

グリップとパター。まさに手を替え、品を替え…。「慣れないところはありましたけど、集中してできた。今までの握り方だったら、いくつか違うことを考えながらやっていたと思う。逆に距離感だけに絞ってできたので、それが良かったのかなと思います」。気分的なリフレッシュはひとまず成功だ。

最終9番では2打目がブッシュに入るトラブル

最終9番(パー5)、2打目をグリーン右の茂みに入れ、アンプレヤブルで処置した後の4打目はピンを4mオーバーした。「上りをしっかり打ち切ることだけを意識した」パーパットをカップに沈めてもう一度こぶしを握った。

2010年には宮里藍さんが優勝した大会

コースレコードに並ぶ「61」をマークした首位はこの日の同組選手、前週の「全米女子オープン」を5位で終えたアルピチャヤ・ユボル(タイ)。「4打差ついていますけど、あした以降も付いて行けるように頑張りたい」。早々にチャージをかける。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)

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