勝みなみは風に警戒 メジャー出場権のカギも握る多彩な球筋
◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 事前(15日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6677yd(パー72)
同じニュージャージー州の大会でも、ホールの周囲を高い木が覆う前週のアッパーモントクレアCCから一変し、今週はアッパー湾に面するリンクスに近い造り。勝みなみは一定方向から吹く風に警戒を深め、2週後の「全米女子オープン」(30日開幕・ランカスターCC)出場権もかかる一戦に臨む。
「ローボールもハイボールも必要になってくる。風が強いので普通の球ばかり打っていたらグリーンに乗らなかったり、チャンスにつけられない。やっぱりそういうボールも必要」。カットラインに1打届かず予選落ちした昨年の経験も踏まえ、何度もクラブを振って感触を確かめた。
「乗せるようにも、ぶつけるように打つのも、どっちも使いたい。コースによって池やバンカーがあるので『ここはこういう球』をしっかりジャッジしたい」と戦略を立てる。培ってきた経験をぶつけ、生かせる舞台でもある。「すごく面白いゴルフ場で、楽しみです」と開幕を前に気持ちは高ぶる。
2日前の13日(月)は、同州のハワースGCで一日36ホールの全米女子オープン予選会に臨んだが、出場権獲得とはならなかった。「悔しい結果になってしまったけど、今週はまた新たな気持ちで。ショットは先週よりだいぶマシかな?という感じ。頑張りたいです」。メジャー切符の獲得条件は、5月27日時点で世界ランキング75位以内に入ること。現在は77位で、今週上位に入れば滑り込む可能性を残している。
「もしチャンスがあれば(出場権を)獲りたいとは思っているけど、まずは一打一打、自分のプレーに集中して、予選通過をして上位にいけるように頑張りたい」。好結果の先に、大きな舞台が待っている。(ニュージャージー州ジャージーシティ/石井操)