午前と午後にコースチェック 西郷真央の戦略的なポアナ芝対策
◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 事前(24日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)
ショット自体は好感触を得られながら予選落ちを喫した前週メジャー初戦「シェブロン選手権」の悔しさを飲み込み、西郷真央はカリフォルニアへと移動してきた。
月曜の早朝の便だったため、その日の午後から早速9ホールをプレー。翌火曜日は18ホールを回り、開幕前日のプロアマ戦で9ホールと計36ホールを回った。
今週は厄介なポアナ芝のグリーンが待ち構える。日本では珍しい芝ということもあり、ポアナ芝を経験したのは3月「ファーヒルズ朴セリ選手権」(13位)の会場となったカリフォルニア州パロスバーデスGCが「ほぼ、初めて」だった。今回はその時と比べて「『より、ポアナだな』って思うので、本当に警戒しないと」と話した。
月曜日午後の練習ラウンドの時は「グリーンスピード自体が全然出ていなくて」と考えながら回っていたという。しかし、開幕2日前の火曜日に午前と午後にそれぞれ9ホールをチェックした結果、「コンディション的には少し硬めになっているのに午前と午後で全然違って。午前組と午後組の硬さの違いをすごく感じました」。予選ラウンドを前半と後半に分かれて行うだけに、時間の変化を確認できたのは大きい。
日本ツアーで戦っているときから練習ラウンドを行う時間には気は遣ってきたが、「いろんな選手が歩いて状態が変わるのをすごく感じたけど、ただやっぱり日本とはちょっと比較にならないような変化は感じます」と説明した。
最終的にはスコアメークは「運要素もある」と構えてはいる。ただ、下見をしたことで「ウェッジの距離感の“死に方”が思っているよりも飛ばないところがあったり、そんなに影響なさそうなラインに見えて意外と影響するライが多かったり。このコースに合った縦距離でアジャストしていかないといけない」
まずは予選カットの存在が気になるところではあるが、目線はもっと上にある。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)