勝みなみはメジャー初トップ10 最終ラウンド後退も「伸びしろしかない」
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 最終日(21日)◇ザ・クラブ at カールトンウッズ(テキサス州)◇6889yd(パー72)
悪天候の影響で順延した第3ラウンドの未消化分から始まった最終日。14番から再開した勝みなみは18番(パー5)でイーグルを奪取し、「ショット、パットと運が良くて“ラッキー”な感じではあって。『きょうはいけるかも』って思った」と気持ちを高め、4打差7位で最後の18ホールを迎えた。
しかし最終ラウンドに入ると、課題とするショット面の悪癖をひきずった。「右に、右に行っちゃって。上体が上がる癖が出て、最後のホールに直った感じ。それまでずっと続いていて、意識しても上がっちゃう」となかなかチャンスを作れずに耐えるホールが続いた。
最終的に1バーディ、3ボギー、4日間で自己ワーストの「74」。通算5アンダーの9位と海外メジャー自身初のトップ10入りとなったが、「(ショットへの)意識が足らなかったのかな。もっと大げさにやらないと、という反省点はある」と悔しがった。
一方で、日本勢4人目のメジャー優勝という目標への意識は「高まりました」という。これまで11回のメジャー出場で、最高位は23年「AIG女子オープン」(全英女子)の21位。昨年大会を含めて6回の予選落ちを喫していた。「去年予選落ちしている大会で、ゴルフの調子が違うとコースの見え方も違うと知れた一週間。自分の課題も見つかったし、メジャーを上位で終えたのはすごく勉強になった」と振り返った。
ツアーメンバーになって2年目。新しい環境に順応しようと試みながら、結果を得られずに落ち込む日もあった。そこから大舞台で優勝争いに絡めたことを思えば、大きな前進だ。「去年の経験と、今年数試合の経験が今週に生きた。最終日のゴルフがもっと良ければ上位に入れたし、伸びしろしかない。一つひとつ課題をクリアにしていけるように頑張りたい」と自らに期待を込めた。
次週カリフォルニア州で開催の「JMイーグルLA選手権」はスキップして一時帰国。5月2日(木)に開幕する国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」(茨城県・茨城GC)に出場し、その後は再び米国に戻る。5月末に控えるメジャー第2戦「全米女子オープン」の出場権はまだ持っておらず、開催前週の5月27日時点の世界ランキング75位入りを目指している。今大会前の同ランクは79位。次のメジャー切符に向けても大きな意味を持つ一週間となった。(テキサス州ザ・ウッドランズ/石井操)
<勝みなみの海外メジャー戦績>
2024年
・シェブロン選手権/9位タイ
2023年
・AIG女子オープン/21位タイ
・アムンディ エビアン選手権/53位
・全米女子オープン/71位タイ
・全米女子プロゴルフ選手権/予選落ち
・シェブロン選手権/予選落ち
2022年
・AIG女子オープン/予選落ち
2021年
・全米女子オープン/予選落ち
2020年
・全米女子オープン/予選落ち
・AIG女子オープン/予選落ち
2019年
・AIG女子オープン/35位タイ
2019年
・全米女子オープン/22位タイ