“マッチプレー初体験”なるか 渋野日向子「狭き門」に挑戦
◇米国女子◇Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 事前情報(2日)◇シャドークリークGC (ネバダ州)◇6804yd(パー72)
大会初出場の渋野日向子にとっては、マッチプレー自体が未知の体験でもある。キャリアを通じてストロークプレーでない試合を戦ったのは、昨年の国別対抗戦「インターナショナルクラウン」くらい。当時のマッチプレーもダブルスだった。
アマチュア時代に国内の最高峰競技「日本女子アマチュア選手権」に2014年、16年に出場したが、予選のストロークプレーで敗退。「(トーナメント制だった)マッチプレーには行けなかった。(進出した選手を)イイなあと思っていた」と振り返る。
米ツアー3年目にして初出場の大会はことし、フォーマットが変更され、96人の出場者のうちマッチプレーで戦うのは8人だけになった。初日からの3日間で54ホールのストロークプレーを行い、進出者を決める(36ホール終了時点で65位タイまでが3日目に進む)。「狭き門ですよね。スコアが良かった人しか(マッチプレーを)できないというのもひとつの面白みなのかな」
会場のシャドークリークGCも大会前の練習ラウンドが初体験。「ラフも難しいし、グリーンはやっぱり思ったよりも硬く感じる。粘っこい芝に入ったら狙えない。パー4のセカンドを長いクラブで打たされるのに、グリーンの縦幅が短いところもあった」。“狭き門”を突破するためには、リスクを抱えることも必要とは理解。
「初日から上にいないとなかなか難しい。良いスコアを出したいとは思いますけど、なかなか難しいコース。攻めに行ったらイヤなことがありそうでもある。そこはメリハリかな」と都度選択を迫られる。
直近3大会、続けて予選落ちを喫している。「初めての経験。まずは2日間しっかり良いプレーができるように。フォーマットは違えど、ゴルフはゴルフなので、しっかり一個でも自信を持って頑張りたい」と静かに意気込んだ。