「後悔しないように」馬場咲希が追う1打差と5打差のボーダーライン
◇米国女子◇Qシリーズ(最終予選会) 6日目(5日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)
ボーダーラインは目線の上にある。108ホールの長丁場、最終ラウンドを残して馬場咲希は通算7アンダー49位にいる。来季の米女子ツアーのメンバーシップを獲得となる45位タイ(現在43位タイ)までは1打差、より優先的な出場権が付与される20位タイ(同20位タイ)までは5打差になった。
前日第4ラウンド終了時のカットを潜り抜け、58位で迎えたこの日は「アンダーパー必須。伸ばせるだけ伸ばしたい」と強い気持ちでティオフした。前半12番でバーディを先行した後、耐えてチャンスを待ち、2打目をピン左2mにつけた後半1番で2つ目を奪った。
ティショットがカート道に当たり、残り距離が86ydになった3番ではつま先上がりのラフからピンそば1.5mに。「ラッキーだったので、このチャンスをものにしたいと思って打ちました」。さらに5番は池越えの144ydの2打目を8Iでグリーンをキャッチ、下り傾斜を伝わせ1m強につけてバーディを重ねた。
最終9番での3パットボギーが「ちょっと悔しい」。4バーディ、1ボギーの「68」。初日以来のノーボギーラウンドを達成できなかったが、「結構、危ないパットを決められたところが多かった。しょうがないかなと思います」と気持ちを切り替えた。3mのパーパットを沈めた折り返しの18番で落としていれば、巻き返しに至らなかったかもしれない。
2023年の目標のひとつにしてきた最終予選会はあす6日(水)に終わる。プロとして最初の職場を決めるのは最後の18ホールの出来次第。「あと1ラウンドなので、後悔しないように、ちゃんと攻め切れるように頑張りたい」。思いを内に秘めた。(アラバマ州モービル/桂川洋一)