「落ち着いてプレー」吉田優利4位 西郷真央と馬場咲希も“圏内”発進/米最終予選
◇米国女子◇Qシリーズ(最終予選会) 初日(30日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)
米国女子ツアーの来季出場資格を争う最終予選会が2コースで開幕した。6日間108ホールの長丁場の第1ラウンド。フォールズコースを4バーディ「67」でプレーした吉田優利が首位に2打差の4アンダー4位で滑り出した。クロッシングコースをともに「69」で回った馬場咲希と西郷真央は3アンダー13位とこちらも上々のスタートを切った。
3人の中では最年長、23歳で初挑戦の吉田が貫録のプレーを見せた。序盤2番(パー3)で5Iでの第1打をピン奥2mにつけたバーディから、着々とスコアを伸ばした。
「基本はボギーを打たないゴルフ。振られているピンは反対サイドから打つようにした」と積極性を極力抑えながらコースを攻略。グリーン左手前ラフからの3打目を強いられた9番では、2m弱の下りのパットを沈めてボギーを回避した。「(2打目が)バンカーに入った方が簡単だったかもしれないけれど、うまく寄せられたかなと思います」。パーが並んだ後半インは最後に「完ぺきなショット」。残り102ydからロフト48度のウェッジでピンそば50㎝のチャンスを作り、バーディで締めくくった。
前週は日本でシーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を戦い、渡米間もない体で好発進を決めた。「落ち着いてプレーできた。本当に自分のゴルフをするだけなので、特にスコアは気にしていなくて、きょう、あしたラウンドして、みんながどれくらいのスコアが出てくるか」と集中力は目の前の一打に注がれている。「あしたはちょっと天気が悪そうですけど、しっかりいいプレーができるように」と冷静さは揺るがない。
最終予選会には今季のレギュラーツアーでシード獲得を逃した選手、世界ランキング上位者、10月の2次予選会(クオリファイイングトーナメント・ステージII)通過者ら104人が参加。全選手が2コースを回った大会4日目終了時点で予選カット(65位タイまで)を設ける。最後の36ホールはクロッシングコースだけで行われる。
上位45位タイまでの選手に来季のメンバーシップが、上位20人にはより優先的な出場機会が与えられる。吉田と西郷は世界ランキング75位以内の資格で出場。馬場は10月にフロリダ州で行われた2次予選会を15位で通過してきた。(アラバマ州モービル/桂川洋一)