「優勝にも近づいている」 西村優菜が目指すはトップ60が集う最終戦
2023/10/25 07:01
◇米国女子◇メイバンク選手権 事前(24日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6246yd(パー71)
最高気温31度、湿度80%を超える蒸し暑さでも「全然、平気です」と西村優菜は元気だ。夏生まれで、汗がにじむ気候は嫌いじゃない。加えてここ数試合でつけた自信が、笑顔に力強さを加えている。
9月「NW アーカンソー選手権」で米ツアー自己ベストの3位に入り、年間ポイントレース(レース・トゥ・ザCMEグローブ)のランキングを81位から61位に上げ、来季フル参戦できる資格を手中に収めた。翌週「アセンダントLPGA」を13位で終え、2週前の「ビュイックLPGA上海」は2打差8位。現在ポイントランキングは49位まで上がった。
前週「BMW女子選手権」は、ウエーティング2番手で出場がかなわず。「ちょっと厳しいかなって思っていた。もちろん残念ですが、割り切れました」と切り替えて1週間を日本で過ごし、トレーニングに打ち込んだ。
来季シードをほぼ確実にし、ほっとする反面で気持ちは次の目標に向いている。ランキング上位60人に限られるシーズン最終戦「CMEグループ ツアー選手権」への出場だ。「目標をクリアしたら、次の目標を立てなきゃいけない。優勝に近いところでの緊張感の中で、たくさんミスもあった」と課題を見つけて取り組む日々が続く。
「ショットは確実に良くなった」と確かな手応えを持って臨むシーズン終盤。「優勝にも近づいていると思う」と力強い。(マレーシア・クアラルンプール/谷口愛純)