2023年 BMW女子選手権

1オン狙いがグリーンオーバー 笹生優花の見せた豪快ゴルフ

2023/10/21 18:42
パワーヒッターが終盤で本領発揮

◇米国女子◇BMW女子選手権 3日目(21日)◇ソウォンヒルズ at ソウォンバレーCC (韓国)◇6647yd(パー72)

長いバーディパットを決めても、納得の一打でチャンスにつけても笹生優花はアクションを取らない。「前に自分のガッツポーズ見たら、不細工すぎてイヤだった」。リアクションは幼いころに封印したが、こぶしを握る代わりに一打一打に力を込める。強風に負けない豪快なゴルフで、今季9度目のトップ10入りに近づいた。

25位からの3日目はスタートからチャンスにつけるも、パッティングが決まらない。1番(パー5)で1m半、2番も3m弱が入らず、伸ばせそうで伸ばせない展開で前半は一つ縮めるにとどまった。

持ち前のパワーを武器に、本領を発揮したのは終盤。15番(パー5)は、226ydの第2打をハイブリッドで打ってグリーンを捉えた。5mのイーグルパットは一転がり届かなかったが、楽にバーディを奪って通算5アンダー。16番(パー3)は5mを決め切り、連続バーディとした。

寒さに負けず いつもテンションは一定

17番はティが前に出された1オン可能なチャンスホール。右奥のピンを狙ったドライバ―ショットは、キャリー245ydでグリーンをオーバー。「ピンポジションも難しいですし、中々寄らない状況でした」とパーで納めたが、「近くにつけたかったし、入れたかった」と自信を持って放った一打だった。

「15番、16番はいいショットも打てましたし、いい2ホール。楽しくできたので良かったです」と終盤も淡々とプレー。4バーディ、1ボギー「69」と3つ伸ばして、通算6アンダー17位に順位を上げた。「あしたも楽しんで、やることに集中して」とガッツポーズは心の中に秘めたまま、最終日もショットにパワーを込める。 (韓国坡州市/谷口愛純)

2023年 BMW女子選手権