硬くなったコースに苦しむ 笹生優花は今季8度目のトップ10入り
◇米国女子◇クローガー・クイーンシティ選手権 最終日(10日)◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515yd(パー72)
2021年「全米女子オープン」以来2年ぶりの優勝をかけて首位と4打差で最終日を出た笹生優花は2バーディ、2ボギーの「72」で、今季8度目のトップ10フィニッシュをした。首位発進した2週前の「CP女子オープン」、大会3日目に一時は単独2位になった前週「ポートランドクラシック」と直近2試合も上位争いをしてきたが、今週は最終日の前半にスコアを落とす悔しい展開となった。
前日に続き、硬く仕上がったグリーンはコースの難度を高めた。場所によってはコンクリートのように跳ね返る硬さで、ショットの縦距離を計算するのが難しかったという。もちろん、ショットの精度はフェアウェイキープ率71.4%(10/14)、パーオン率77.7%(14/18)と「そんなに悪いゴルフはしていない」。ただ、2mのバーディチャンスを作った2番(パー5)で「ラインの読み違い」でカップ横に大きく外したパッティングが尾を引いた。
スムーズにボールを沈められなかった空気を引きずって迎えた5番と6番。ともにセカンドショットをグリーンそばのバンカーに入れ、3オン2パットのボギーを喫した。縦距離とライの難しさを挙げ「風が強く、フェアウェイもグリーンも硬くなってちょっと難しかった。いい経験にはなった」と振り返った。
次戦は29日開幕の3日間大会「ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G」(アーカンソー州/ピナクルCC)。昨年は初日、2日目と上位をキープし、最終日に「76」をたたいて32位に沈んだ。開幕まで2週間のオフは「休みたい」とし、“好きなこと”に挙げる睡眠を拠点のテキサス州ダラスでしっかり取るつもり。「2週間ずっと寝ているかも」と茶目っ気を見せた。連戦中は控えめになりがちな筋力トレーニングにも取り組む予定だ。(オハイオ州シンシナティ/石井操)