2023年 マイヤーLPGAクラシック

ルーキー西村優菜は“二兎”を追う「そういう状況に置かれている」

2023/06/14 09:02
ルーキー同士で練習ラウンド。「一緒にシードを獲りたい」

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 事前(13日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

昨年12月の予選会を経て米ツアー挑戦をスタートした西村優菜にとって、最初の目標は5月中旬の第1回リシャッフルだった。限定的な資格で巡ってきたチャンスを生かし、少しでも出場優先順位を上げることだけを考えて戦ってきた。

そのリシャッフルをクリアしても、シード獲得へ神経をすり減らす日々は続く。息をつく暇もなく、目の前の一戦一戦に必死になる中でも、あえて先を見据えていた部分があると話す。「(まず)1試合、1試合というところはあるんですけど、そういう思いとはまた別に、メジャーにも合わせていかないといけないという2つの“レール”を敷いてやっている感じです」

「試合をやりながら良かったところ悪かったところを発見できている」と成長も実感

次週は「KPMG全米女子プロ選手権」(ニュージャージー州バルタスロールGC)、さらに1週のオープンウィークを挟んで「全米女子オープン」(カリフォルニア州ペブルビーチGL)とメジャーが続くタイミング。前週の会場でもテストしていた6Iに替わるUTは、ハードセッティングのグリーンでもボールを止めていくための準備だ。

「ちょっとグリーンが硬いときに止まらなかったので、それをメジャーに向けてやっている感じ。フィーリングもいいですし、スピン量も球の高さもいい。あとは縦距離だけ」と微調整が続く。毎週のように新たなコースと対峙しながら、まだ見ぬ大舞台へのイメージも膨らませる作業も同時進行。「2つレールを敷くのは本当に難しくて、調整も頭を悩ませながらやっています。でも、そうやっていくことも大事だと思いますし、いま置かれているのはそういう状況なので」とステップアップに必要な試練だと受け止めている。

今週は「ホールによってロケーションが変わるコース」に立ち向かう

最終日まで戦った前週日曜日のうちに移動し、12日(月)から連日9ホールずつをチェックしたのも、開幕前日のプロアマ出場が流動的な状況に置かれているから。今季日本ツアーを含めた11試合で予選落ちを喫したのは、米ツアー初戦だった3月の「ドライブオン選手権」だけと着実に階段を上っている。「メジャーの前の試合なので、自分のいろんなショットも試しながら、予選を通過して4日間やり切りたい」と力を込めた。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

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