米国女子ツアー

末期癌を宣告された母の願いが叶い、12歳の少女がLPGAツアー競技の参戦

2006/03/08 09:00

フロリダ州タンパに住むジュニアゴルファー、ダコタ・ダウド(12歳)にスポンサー推薦枠の出場資格が与えられ、米国女子(LPGA)ツアーに出場することになった。トーナメントは4月27日から30日まで、フロリダ州オーランドで行なわれる新設試合の「ギン・クラブス&リゾート オープン」。既に賞金女王アニカ・ソレンスタムクリスティ・カーが出場表明をしていて、日本からも宮里藍諸見里しのぶが参戦の可能性が高い。

ダコタさんは12歳ながらジュニア競技で180勝以上を上げ、地元の高校生の試合に出場する天才ゴルフ少女。40歳になる母親、ケリー・ジョーさんはここ3年ほど乳がんと戦っていたが、昨年後半から容態が悪化、骨や肝臓へ転移が進み、ついに末期癌を宣告されてしまっている。

娘が世界最高峰のLPGAツアーで戦う姿を見たいという願いを聞き取った大会冠スポンサーのギンリゾートの代表のボビー・ギンさんが2枠しかないスポンサー招待をダコタさんに与え、来月その夢が実現となる。出場ができることになったニュースを聞いた父のマイクさんは、涙を流しながら喜び、ケリー・ジョーさんが4月末まで生き延びてその姿を見てほしいと願う。来月には13歳になるダコタさんは「母とは永遠に一緒にいたいです。でももしそれができなければ、できるだけ長く一緒に時間を過ごしていたいです」と語っていた。