2023年 ファウンダーズカップ

悔しい上がりも…西村優菜はリシャッフルを“クリア”「一回は解放される」

2023/05/15 10:35
西村優菜はリシャッフル直前の大会で4日間を戦った

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 最終日(14日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー72)

達成感を悔しさが打ち消す。いずれもティショットのミスから終盤2ホールで3つ落とした西村優菜はうつむいた。1アンダーの33位から2バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「74」で回り、通算1オーバーの31位。第1回のリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)直前の大会で出場カテゴリーの上昇に成功しながら、唇をかんだ。

ティショットが暴れる一日に

上空を4日間で最も強い風が舞い、最後まで緊張感に浸ってプレーした。3mを沈めた前半5番でバーディを先行させてからもガマンの連続。フェアウェイキープ成功は4ホールだけで、「疲れもあるのかなと思うんですけど、うまく体が動かず、ちょっと混乱している自分もいた」と戸惑った。

ラフからのショットにも必死。前日までの3日間で1回しか捕まらなかったガードバンカーには4回入れて、3回セーブした。だからこそ、終わり方に肩を落とす。UTでの第1打をショートさせた17番(パー3)でボギー。1Wショットを左ラフに入れた18番は、グリーン奥からのショートゲームのミスが続いてダブルボギー。「本当にタフで、逃げながら、逃げながら。なんとか耐えてはきたんですけど、ちょっとショックですね」とため息をついた。

バンカーショットに神経を使う

大会を終え、フルシードを持たない選手を対象にしたシーズン最初のリシャッフルが行われる。昨年12月の最終予選会(Qスクール)を突破してきた西村は6試合に出場した。上位争いこそできなかったが、予選落ちは初戦の「ドライブオン選手権」だけ。年間ポイントランキングで74位に入り、出場カテゴリーを試合数が限定的な『15』(Qスクールで21位から45位)から、『14』だった勝みなみと一緒に『8』(ポイントランク上位80位)に上げた。

「(最終日は)すごく悔しいんですけど、やっぱり目標にしてきたこと。ずっとそれを考えながら毎試合戦っていたので、そこから一回は解放されるんだと思います」と安堵もした。

6月の戦いを前に再渡米する予定

米ツアーは現時点で、出場権獲得が未定の6月1日(木)開幕「みずほ アメリカオープン」(ニュージャージー州リバディーナショナルGC)での復帰を目指している。一時帰国し、次週は「ブリヂストンレディスオープン」(中京GC石野コース)に出場。「久々にやっぱりギャラリーも多いところ、ファンの皆さんにも会えるのでまずは楽しみたい」と最後に笑顔を見せた。(ニュージャージー州クリフトン/桂川洋一)

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