西村優菜がまた浮上 リシャッフル前の最終ラウンドへ「成長に自信を」
◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 3日目(13日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー71)
最後のバーディパットをショートさせて、西村優菜は自らの太ももを叩いた。前日に会心の「67」で決勝ラウンドに滑り込んだところで緊張感を緩めるはずがない。ムービングデーの「70」にも悔しさを漂わせた。
1オーバー53位から浮上を狙い、前半2番(パー5)で左奥のピンを攻めてバーディを先行させた。「結構タフなピンもあったんですけど、守るところは守ることができていた」とメリハリをつけてプレー。5番でフェアウェイからの2打目をグリーン左奥にこぼしてボギーにしてからは、パーオンを逃した7番、8番(パー3)をチッピングでしのいだ。
後半10番でショートサイドのラフから寄せきれずにボギー。スタート時のスコアから一歩後退した直後にエンジンがかかった。2打目をピンそば3mにつけた11番から3連続バーディ。「今やっているスイングをずっと意識しながらラウンドしている。きょうはテンポが早いのかなと思って、後半ちょっとそれ(修正)をやりながら」と丁寧にホールを進めた。
16番では急激にせり上がった、入り口の狭いグリーンを右ラフからの2打目でとらえた。残したのは10mのパット。「すごく速いラインだったので、タッチを合わせていこうと。あまり切れないラインだったのが入ってくれた」と5つ目のバーディを奪った。
「良い流れだった」という中盤の流れを最後まで継続できなかったのが悔しい。17番(パー3)、ティイングエリアからはマウンドで根本が見えないピンに対して、UTと迷った末にアイアンで手前に乗せた。ロングパットは右に流れ、1m強の下りスライスがカップ右フチに蹴られて3つ目のボギーを喫した。
通算1アンダーで順位を33位に上げた。シーズン夏場の出場権をかけたリシャッフルまで残り18ホール。80位入りを目指す年間ポイントランキングは、現段階のリーダーボードで76位にいる(試合前は77位)。
「本当に大事なラウンド続きで、少しタフでもあるんですけど、最後の 1ラウンドにしっかり集中したい。今までで成長できた部分もたくさんある。そこに自信を持ってプレーできたらいい」。今週のテーマだったスイングリズムの維持とメンタルコントロールを全力でやり切る。(ニュージャージー州クリフトン/桂川洋一)