勝みなみが米ツアー本格参戦に向け渡米 「この1年で1勝を」
勝みなみが20日、昨年末の米女子ツアー最終予選会(Qシリーズ)5位通過により出場資格を得た2023年シーズンの本格参戦に向けて、羽田空港から渡米した。
搭乗前に取材に応じた勝は、開口一番「とりあえず忘れ物がないか心配。何が必要で、何が必要じゃないかが予想できなくて…」と不安を口にした。19日まで出場していた国内ツアー「Tポイント×ENEOSゴルフ」(鹿児島・鹿児島高牧CC)を16位で終えた後はすぐに帰京。自宅に着いたのは午後7時で、荷造りにはおよそ3時間を要したという。
異国の地での挑戦。一番の不安は「やっぱり言葉。どう表現していくかが大変だと思うけど、少しずつ覚えていけたら」と明かす一方で、海の向こうでしか経験できない楽しみに期待も膨らむ。「いろんなゴルフ場に行けるので、日本と違う景色を毎週見られるのは楽しみ」と心を躍らせた。
本格参戦の初戦は、渋野日向子や古江彩佳、同じく予選会を通過した西村優菜らも出場する23日開幕の「LPGAドライブオン選手権」(アリゾナ州スーパースティションマウンテンGC)。5月11日開幕の「コグニザント ファウンダーズカップ」(ニュージャージー州アッパーモントクレアCC)までの5試合(メジャー「シェブロン選手権」、国別対抗戦「インターナショナルクラウン」を除く)への出場を予定している。
例年5月末に行われる第1回リシャッフル(出場優先順位の入れ替え)を見据え、まずは出場権のある限られた試合の中で結果を残したい。「すごい楽しみですし、とりあえず5試合頑張りたい。リシャッフルもあるので、1年間戦うことを目標に。この1年で1勝できたら。芝とかも全然違うと思うので、少しずつ環境に慣れて、自分のものにできたら」と目標を掲げた。
最後は笑顔で手を振り出国ゲートへ。米ツアーの先輩である畑岡奈紗や渋野と同じ98年度生まれの“黄金世代”。24歳の新たな挑戦がいよいよ幕を開ける。(編集部・内山孝志朗)